――「アントニオ猪木選手権」(※)で神田さんが敗れた時に涙を見せたのも、すごく印象的でした。総合演出の田村優介さんは「奇跡の瞬間」とまで言っていましたが、あれは改めて、どういう感情だったのでしょうか。
(※)…「燃える闘魂! アントニオ猪木選手権」。アントニオ猪木の扮装をして、様々なシチュエーションで“猪木らしさ”を競うという神田の持ち込み企画で、25年6月27日放送の第2回大会の決勝では、神田が『全力!脱力タイムズ』チーム代表の齋藤孝明治大学教授に惜しくも敗れた。
神田:あれは私にとって、芸能界においての最高の勝負の場なんですよ。私の言い出しっぺの企画だったので、やらせていただいているという感覚もあるし、それにお付き合いくださっている皆さんがいるので、結果を出さないとMCとして存在感が出せない、信頼がなくなると思ったんです。
もともと報道を目指していますので、視聴者の方とか、スタッフさんの信頼を得てキャスターになっていきたいんです。だから一生懸命練習したんですけど、負けてしまったから、「自分は信頼を得られないのか」っていう悔しさや情けなさ、やるせなさとか、いろんなものが込み上げてきてしまって…。自分の味方として応援してくださっていた皆さんに本当に申し訳ないという気持ちになってしまって、悔しかったですね。
澤部:本当のプロレスラーの涙とほぼ一緒ですね(笑)
岩井:それまでは神田さんを結構理解できてきたなと思ってたんですけど、あの涙で一気にまた理解できなくなって(笑)。別に優勝しなくてよくないじゃないですか? あれが開催された時点でもう信頼されてるから。
神田:でも、あそこで絶対王者になっていかないと。
(一同笑い)
澤部:でも良かったです。あの涙は我々の想像を超えてきたから、興奮しましたもん。
神田:ああ、うれしいです。澤部さんは「アントニオ猪木選手権」の日の本番前に「神田さん、頑張りましょうね」って言ってくださるんですよ。だから「勝ってほしい」っていう思いが伝わってくるじゃないですか。
澤部:いや、「企画を盛り上げましょうね」っていう意味です(笑)
岩井:勝ち負けなんかどうでもいいんですよ(笑)
神田:勝ってほしいのかと思ってた(笑)
――その後、ウルフ・アロンさんがゲストに来た時に、神田さんが猪木さんの黒パンツについて相談するくだりがあったのですが、まるでその会話が自然なものであるかのように周囲が誰もツッコまないのもすごいと思いました(笑)
澤部:ありましたね(笑)
神田:猪木さんのモノマネをする時、黒パンツはいつも悩むんですよ。あんまりピッチリだといやらしいし、あんまり大きいと脱げちゃうので、難しいからプロに聞かなきゃと思ったんです。でも、そこに引っかかることなくトークが進行したので、これがチームワークと言うんですかね。受け入れてくださっている証しなのかなと思いました。
澤部:いや、「ウルフ・アロンさんのデビューの黒パンツはオーダーで作ってる」っていういい話があるので、あそこで神田愛花で止まるべきではなかったという場面ですね。
神田:そっかあ(笑)