牛車で遠野の町を巡行、一関は石段に人形ずらり 心華やぐひなまつり
江戸時代に城下町として栄えた岩手県遠野市で28日、「遠野町家のひなまつり」が開かれた。3月5日まで。28日はひな飾りにも飾られる牛車で町を回る「花牛車巡行」が行われ、着飾った子どもたちが牛車に乗って写真撮影などを楽しんだ。
遠野は仙台藩と接する盛岡藩の要衝に位置し、内陸と沿岸をつなぐ交易の地だったことから、町家には古くからのひな人形が数多く受け継がれており、「おひなさま、お見せておぐれんせ」と言って家々をめぐる風習が残る。
同まつりでは30以上の会場で古びなの特別公開などが実施され、参加者らが家々で大切に受け継がれてきた格式のあるひな人形などを楽しんだ。
花牛車巡行は、遠野市の牛飼い・林良さん(48)らが「働く牛を身近にみてほしい」と企画。家族で乗った大船渡市の川原一華さん(4)は「お姫さまみたいで楽しかった」。母の仁美さん(35)は「牛車の上から眺められるので、遠野の昔ながらの町並みがより楽しめました」と話した。
一関市の千厩地区では28日、「せんまやひなまつり」が開かれ、松沢神社の石段には「三十三段雛(びな)」がずらりと並んだ。荘厳な神社とあでやかなひな人形が織りなす景色に、家族で訪れた陸前高田市の小学1年生は「お家にもひな人形があるけれど、こっちの方がずっとすごい。びっくりした」と話した。