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Conversation

若輩ながら、一作家として僭越ながら意見させていただきたく存じます。 まず、我々作家は基本的に担当編集以外と関わらないので忘れがちですが、作家と契約しているのは編集者ではなく出版社です。 なので「小学館という大きな組織はいろいろな人のいろいろな考えで成り立っている」からといって出版社そのものが悪いわけではない、というわけにはいかず、該当作家と契約し、仕事を回していた責任は小学館そのものにあります。 小学館のなかには「優秀な人やとてつもなく優しい人もいる」「傷つけられたことや嫌なこともたくさんあった」といったことは、島本先生が経験してきた事実であるとしても、今回の件はそういった個人の問題として捉えるべきことではないのではないでしょうか。 そして作品が世に出るには、経理、広告、出版等、さまざまな部署の連携が必要不可欠であり、我々が意識している以上に多くの人の関わりがあるはずです。 それらの部署には必要に応じて作家の個人情報も共有されているでしょう。 その情報の上では「堕天作戦」の作者・山本章一と「常人仮面」の原作者・一路一は、同一人物として扱われているはずです。 故に山本章一と一路一が同一人物とは知らずに連載契約を交わしていた、ということはまず考えられず 問題は山本章一(栗田和明)氏が事件を起こしたことを社内のどれだけの人が知っていたかということになります。 それは外部からは現状分かりません。 しかし作家が逮捕・起訴され有罪判決を受けたとなれば、編集部のみならず幅広い部署に影響することは間違いなく それだけの重大事態に「関わった人は多くない」はずとのお考えは、いささか楽観的ではないかと存じます。 多くの人が関わっていたはずだ、ということではなく 「会社ぐるみで隠蔽していたはずだ」とする意見「少人数しか把握していなかったはずだ」とする意見、どちらも憶測の域を出ないのが現状なので 憶測や希望的観測で「関わった人は多くない」「意識的に隠そうとしたわけではない」はずであると発信することも「間違った情報に基づいた正義の発言」になりかねない危険性があるのではないか、ということです。 島本先生は長らく小学館と仕事をされてきて、現在も連載をお持ちで、小学館という会社によい印象をお持ちでおられるとのことで、今回の事件で非常に心を傷めておられることと存じます。 事実が明らかにならないまま、事件の関わりが不明な小学館関係者個人、連載を持つ作家にまで批判や中傷が波及しつつあること、そういった悪い方向に進まないでほしいとの思いも理解できますし、同意見です。 しかし事実に基づいた発信の重要さを訴えるなら、訴える側も事実にのみ基づいて発言し、それ以上の憶測は控えるべきであると考えます。
Quote
漫画家島本和彦
@simakazu
SNSの場において発言することが非常に難しい現状において、自分が正しいと思っていてもソースが間違っていたり、間違った情報に基づいて正義の発言を行う事で、誰かを叩くことが1番やってはいけないことだと思っているのである程度信頼できる情報が入ってくるまで黙っていようと思ってましたし、基本的
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