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地球連邦(宇宙世紀)

登録日:2021/09/09 Thu 05:12:52
更新日:2026/02/18 Wed 20:55:11
所要時間:約 60 分で読めます






地球連邦の民は、旧来の因習にとりつかれて、宇宙圏を生活の場としはじめた人類の意識が拡大しつつあるのに気づかぬ古き人々であるという。

その古き人々の連邦に、ジオンの国民が従ういわれはないと言う!

地球型官僚の堕落は、確かにデギンの言う通りではある。

連邦軍にあってもそれは事実であろう。


しかし、連邦の国民よ。デギン・ザビの語る一面の真理にのみ眼を奪われてはならない。

ジオンは地球から最も離れたサイドであるが、その彼等が宇宙の深淵を見たなどという戯言を誰が信じようか!

───レビル将軍による演説『機動戦士ガンダム(小説版)』より



地球連邦(ちきゅうれんぽう)は、アニメ『機動戦士ガンダム』を初出とした宇宙世紀作品に登場する統一国家である。

{映像化されたもの及び富野由悠季による小説がサンライズオフィシャル設定であり、それ以外の漫画、小説、ゲームなどがサンライズ準オフィシャル設定とされる。サンライズ準オフィシャル設定であった一部の設定が、アニメに登場するなどによってサンライズオフィシャル設定となる例もある。
一方で、『THE ORIGIN』、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』については、映像化してる範囲はサンライズオフィシャル設定ではあるものの、他の作品とは異なるパラレル設定となっている。これは、『GUNDAM EVOLVE』や『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』なども該当する。



【概要】


地球連邦政府とは、宇宙世紀]において各[[スペースコロニー>スペースコロニー(ガンダムシリーズ)や月面都市などの多数の自治共和国と連邦議会で構成される人類統一国家。英語表記は「Earth Federation」。
一年戦争開始前時点で、地球在留者は約20億、コロニー移住者は約90億。

宇宙世紀作品群でアメリカ合衆国日本国政府が登場した事はない*1が、『Ζ』のアムロ・レイフラウ・ボゥの会話でアメリカから日本への出国にビザが要ることが示唆されている。

他のSF・アニメ作品のように戦争を無くすために一部の国が主導したわけでも、平和のために団結したわけでもなく、人口の過剰な増大と地球環境の悪化を食い止めるために人類の在り方を考え、一部の文化的伝統と自然環境の保護・保全・回復を担う人々を残し、全員が宇宙に出るという理想を実現するために創設された共和制国家である。

ただし、地球環境回復政策の一環である宇宙移民政策で、スペースコロニーと宇宙移民者が増えていくにつれて、地球環境が想定以上の回復傾向を示したことで、「地球環境を維持する人材を確保するため」に移民政策を中断
「連邦政府関係者や超富裕層などの特権階級」なども宇宙に出るのを拒み、70年以上を過ぎても政治の中心を地上に残したせいで宇宙移民計画は棄民政策と化す。

その結果、宇宙に進出させられた宇宙移民「スペースノイド」と、地球に残留した地球市民「アースノイド」で意識の対立が発生。
ジオン・ズム・ダイクンが提唱した「ニュータイプ論」を御旗に、自治権獲得を掲げたジオン公国との「一年戦争」から続く戦史の発端となった。

【首都】

首相官邸ラプラス→ニューヤーク*2(1st以前)→ダカール(Ζ、ZZ)→ラサ(逆シャア)→ダカール(UC)→フォン・ブラウン(V)。

首相官邸ラプラスはラプラス事変で壊滅したため、ニューヤーク*3へ。
一年戦争の被害を避けるためにジャブローに一時的に疎開し、終戦後にダカールに遷都した可能性がある。
ネオ・ジオンに首都ダカールを占拠されたため、0092年にルオ商会が関わる形でラサへ移転するが、5thルナ落着で壊滅したため、ダカールに再遷都した。その後、「神の雷計画」の顛末でスペースノイドが実権を掌握したことで月面都市に移転。

既存のガンダムシリーズとはパラレル設定である、ラジオドラマ版のガイア・ギアでは0200年代の連邦政府の首都はヨーロッパ地区のヌーボ・パリとされている*4

【政策】

主要政策は「地球環境の回復」
小説『機動戦士Zガンダム』によれば、アフリカのダカールという砂漠が目立つ地域に重要施設を置くのは 地球に残る為政者が破壊された地球の自然を認識するため であるという。

この地球環境の回復に関しては優れた業績を上げており、宇宙移民政策と環境再生政策の結果、産業革命から始まる環境破壊と、一年戦争から続くコロニー落とし・隕石落とし・爆撃・市街地襲撃で著しく荒廃しても、一部地域を「リゾート地」と言われるほどに回復させている*5
一年戦争でサイド1・2・4・5・7壊滅*6後は、「コロニー社会の回復」も命題となり、戦後三年で新規建造と配置が続々と進められ、戦後七年で各サイドを復旧させた。

小説『機動戦士Zガンダム』のU.C.0087では、ハヤト・コバヤシが海洋汚染によりでシロナガスクジラは絶滅したとクワトロ・バジーナに報告している。一方、カミーユは スペースコロニー1つ分の海で飼育されているクジラ を見学しているので、一部の動植物は身近に触れ合えるほどの保護体制ができているようだ。

【人々の軋轢】

スペースノイドの間には、「地球は裕福な楽園」であり「アースノイドは連邦政府関係者や超富裕層などの特権階級であるに違いない」「我々は強制的に移住させられた」という一方的な認識が広く存在した。

実際には、アースノイドにも中産階級や貧困層、難民や不法滞在者などは普通にいる。逆に、スペースノイドにも富裕層や資産家、特権階級層はいた*7。その割合はほとんど同じである。
だいたい、アースノイドは全人類の約二割を占める。そんな「全人類の約二割が政府関係者・エリート層」ということはありえないことであった。
また、スペースノイドの「地球は裕福な楽園」というのも一方的に思い込みに過ぎず、実際に地球に降りたスペースノイドは異口同音に「無限に湧き出す虫」「予測のできない天気」「洪水・地震・落雷・蝗害などの激しい天災」「砂漠や湿地や高地などの複雑な地形・湿気・乾燥」「汚く汚染された空気」に辟易していた*8

結局のところはスペースノイドからアースノイドに対する認識は無理解と思い込みによって作られていたが、やがてそれが一年戦争という形で火を噴いたことで、こちらの対立もさらに激化。
スペースノイドにはアースノイドを「魂を重力に惹かれた者たち」「オールドタイプ」「モグラ」など、公然と差別するものもいた。

さらに、スペースノイド国家を標榜するジオン公国がコロニーを地球に落とすなどして多くのアースノイドを殺戮したこと、ジオン公国によって故郷を破壊されたスペースノイドが地球に降りて難民化したこともあって、地球環境・地球社会も著しく悪化。
ここに到りアースノイドもスペースノイドを嫌悪するようになり、戦後の人心は大いに荒廃した。

時代が進むと地球やアースノイドに関心を抱かず、連邦政府の動きに無関心なスペースノイド市民も増えている。
しかし、良くも悪くも市民の連邦政府の監視的な視線が弱くなったことも意味しており、連邦政府内で腐敗が増えることになってしまった。

【人口推移】

旧世紀時代は、小説『機動戦士ガンダムⅢ』のギレン・ザビの発言によれば総人口が25億。
『機動戦士ガンダム 記録全集1』によればU.C.0001で地球総人口が90億、U.C.0050で総人口が110億のうち、30億が宇宙移民であるとされる。
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のクェス・パラヤによれば、U.C.0093で人口が100億であるとされる。この人口をさらに詳細に解説しているのが『“機動戦士ガンダム ―――逆襲のシャア―――” シネマブック』。同ムックによれば、100億のうち宇宙にいるのが90億で、地球に残ったのが10億に分かれている。
小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(前篇)』にシャア・アズナブルによれば、一年戦争でギレン・ザビの手で約半数の50億人が死んだものの、まだ旧世紀の人口より多いと言われており、旧世紀の人口が25億しかないのだから、小説『ガンダムⅢ』の設定通りである。
小説『機動戦士ガンダムUC⑩ 虹の彼方に (下)』のU.C.0096では、モナハン・バハロが地球圏の総人口が戦後のベビーブームで120億にまで再び膨れ上がったと言及している。逆襲のシャアの頃と比べ人口が20億ほど増加しているが、これは『AOZ2』や漫画『機動戦士ガンダムF90』で出てくる火星、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』による木星の人口などを加味して人口が再設定されたのかどうかは分からない。
小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(上)』では、マイッツァー・ロナがU.C.0123の前の段階で、「人口は、ジオンの一年戦争勃発前にもどってしまった」と言及した。
小説『機動戦士Vガンダム⑤ エンジェル・ハイロゥ』では、U.C.0153にムッターマ・ズガンはは「三百億もの人類が、永遠に生きることなどありえないのである。」と現代の地球圏の増殖した人口を憂いており、彼とフォンセ・カガチはエンジェル・ハイロゥで自分達ごと人類を消滅させ、第二の進化の道を開こうと考えていた。

【組織体制】

地球連邦政府の組織体制だが、それは厳密には描写されていない場合が多い。
アニメ『機動戦士ガンダム』劇中では政府の存在すら明らかでなく、ジオン公国がその建国からジオン・ズム・ダイクンの暗殺、ザビ家による独裁体制を小説『機動戦士ガンダム』で詳細に描写されていたのに対し、地球連邦の体制については40周年を迎えた現在も謎が多い。

首相は君主の宰相又は大統領の下位に位置付けられる存在であることから、絶対民主制たる地球連邦政府には大統領と首相が存在する。
『機動戦士Zガンダム』でハヤト・コバヤシがシャアに対して「連邦の首相になるべき」と発言。小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (下)』でブライト・ノアが「「新大統領は、まだ、ここに到着していませんが?」と発言。
小説『機動戦士ガンダムUC』の改暦セレモニーの主催者がリカルド・マーセナス首相であり、漫画機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還で「大統領は実権のない象徴」とゴップが言及していることから、政府の実権はあくまで首相が握っているようだ。

軍以外の官僚機構について言及したのは小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』及び劇場版。同作ではアデレート会議に参加する中央議会の閣僚として保健衛生大臣、通信大臣、木星開発庁長官、内宇宙監視大臣、文化教育振興大臣、刑事警察機構長官といった面々が登場し、彼らに連なる省庁が存在すると思われる。

ほか、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に会計監査局としてカムラン・ブルームが登場。『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』の漫画版付録では、内閣六室なる情報機関も登場する。
漫画『機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還』ではジオン共和国に国境侵犯をしでかしたリディ・マーセナスの後始末のため、国務省が動いた事が語られている。

『機動戦士ガンダム』作中ではゴップやカムラン・ブルームが「ミライがサイド7に移民したのは政治家だった彼女の父が亡くなったため」と政治の闇らしきものを仄めかしていた。

小説『機動戦士ガンダムUC』では宇宙世紀元年のテロによって失われた宇宙世紀憲章のオリジナルがラプラスの箱と呼称され、同作のU.C.0096では解放すれば地球連邦政府を揺るがすのではないかという、物語を牽引するマクガフィンとして機能した。この憲章はアナハイム・エレクトロニクスの盟友であるビスト財団がその在処を管理し、財団、AE社、連邦が癒着のレベルを超えた共生関係にある理由とされている。

スペースノイドは「実質的な棄民」とされており、かなりの部分が強制的に行われた。連邦政府はスペースノイドに対し、無理矢理宇宙に追い出しておいて、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』では空気税を課し、小説『密会〜アムロとララァ』では孫の代まで続く3世代のローンとして引っ越し費用の借金を負わせたことが言及されている。また、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)』におけるアムロ・レイとチェーン・アギの会話では、給料の8パーセントとして徴収されるコロニー税が存在し、それは本来コロニー維持のための基金であるはずがそのうちの3%が地球連邦政府に流れているという話が出ていた。
漫画『機動戦士ガンダムF90FF』では上述の設定をまとめ、ハウゼリー・ロナの地球連邦政府を糾弾する論拠にしており、スペースノイドのコロニー税は移民のための三代に渡るローンや空気税・水税を合わせると収入の5割に及ぶとされ、コロニー税は本来はコロニー維持のための費用なのだが、一部は環境保全という名目でアースノイドのリゾート地開発という私腹に費やされているのだという。

【参政権】

地球連邦政府は、スペースノイドに参政権を与えているものの、スペースノイド側は自分達に課された不公正を政治的に是正出来ない。その背景が語られたのは、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)』である。
コロニー税の話に続けて、チェーン・アギと話しているアムロ・レイ。彼はスペースノイドの給料から8%引かれるコロニー税のうち3%が地球連邦政府に流れているのならば、コロニーの各政庁の議会が承認しなければいいと言うが、そのように出来ないのは、政庁の最高議長の選出には地球連邦政府の承認が必要であるから、コロニー政庁の最終決定権を持っているのは地球連邦政府であると語った。つまりスペースノイドの給料から天引きされている税金を政府が懐に仕舞い込むのをスペースノイド側が拒否しようにも、地球連邦政府がそれを認めないのである。

小説『機動戦士ガンダムUC』も小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)』の設定を引き継いでおり、フル・フロンタルが宇宙移民が棄民政策であること、サイドごとの自治は認められていても首長の任命権限は中央政府に独占されているので、実質は中央政府の選挙権も与えられない状態であり、これはスペースノイドが参政権を剥奪されたも同然と説明している。しかし、フロンタルの話の巧妙な所はこれはバナージ・リンクスを懐柔し袖付きのテロ活動に参画させるための誘導であることだ。スペースノイドはこのように参政権を奪われたも同然の状態なのだから、この連邦政府の支配の鎖を断ち切ってスペースノイドの自治独立を実現するためにラプラスの箱を手に入れようと提案していたわけである。しかし小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(中篇)』の設定から分かる通りスペースノイドに参政権は与えられており、小説『機動戦士ガンダムUC』も同様である。

つまり、スペースノイドは中央政府からの一方的な支配下にあることを強制されていることに変わりはない。
こうした一方的な支配システムが背景にあるから、反地球連邦政府運動は政治的なデモではなく武力を持った反抗、テロリズム、自治独立を求める運動へとつながり、戦争、紛争へと繋がっていくのである。

またギレン・ザビ「地球連邦は絶対民主制を敷いているが、それ故に限界を超えて機能不全に陥った」と発言している。

一方、アナハイム・ジャーナルでは、メラニー・ヒュー・カーバインが地球貧困層出身のユダヤ人であった事を述懐し、貧しいアースノイドに比べればテクノクラートとしての教育を受けるスペースノイドは恵まれているとの趣旨の発言をしている((カーバイン会長はその後、「ジオン・ダイクンやバカ息子(シャアの暗喩である)は、そうしたアースノイドの現実を知ろうともせず、『地球の引力に魂をひかれた者ども』と一方的にレッテルを貼って切り捨てた」と厳しく指弾している。しかし、ここでシャアを痛烈に非難しているのはメラニーが、小説『機動戦士Zガンダム』においてシャアの持ってきたアクシズの技術でリック・ディアスを開発させたことや、小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(後篇)』においてサザビーの建造に関与しているなど、シャアと密接な協力関係の裏返しであったと邪推することも出来なくもない。

【軍について】

地球連邦政府は、軍として地球連邦軍を有する。
陸軍は宇宙軍より早く発足していたようで、61式戦車はその名の通り0061年に開発されているし、それ以前の戦車も存在した。
もっとも、上述通りサイド3が「ジオン共和国」を名乗って独立したのは0058年*9なので、この戦車がサイド3に運ばれて弾圧に使われたという線はやはり薄い。

政府における連邦軍の立ち位置だが、一年戦争以来非常事態に置かれた世界という事情から、かなり大きな発言力を持っている模様。
特に『0083』では、デラーズ・フリートがコロニーを月に落とすと恫喝した際、政権を維持したい政治家が終始軍の将校に対して謙っており、軍人の一人は「これこそシビリアン・コントロールですな」と笑う一幕がある。

同時に、ある将校は「月へコロニーを落としたところで、連邦は揺るぎもしない」と発言している。
また、ティターンズ総帥ジャミトフ・ハイマンは、大陸復興公社総裁と、地球の賭博組合であるインターナショナル国債管理公社総裁も兼務している。あんなに顔色が悪かったのも過労死寸前だったからか。

ただ、0090年を舞台にする漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、ゴップが元軍人であり首相の座を狙うオクスナー・クリフ首相補佐官に対し、「軍部から首相を輩出するのは悲願だった」と激励している場面もあり、大日本帝国の如く、政権中枢まで軍に牛耳られている訳ではないらしい。
とは言え『Z』の時点で 現職の高位軍人で実質的にエゥーゴのトップ のブレックス・フォーラが地球連邦議会の議席を保持しているが、それが特異なことのような描写がないあたり、シビリアン・コントロールという意味では微妙な体制と言える。
他にも、シビリアン・コントロール的に微妙な例を挙げると『逆シャア』のアデナウアー・パラヤ氏の肩書きは「地球連邦政府 参謀次官」なのだが、 参謀 とは軍人の役職で、ブライトのセリフからもおそらく軍人である*10
連邦政府を代表してシャアにコロニーでの独立を認める重要な交渉を大臣や文官でなく軍人に任せるのは政府によほど人材がいないんだろうか。*11*12
アデナウアー以下の人材しかいないなんてことはなかろうな

【文化】

『機動戦士Zガンダム』における手紙など劇中に登場する文章の多くが英語であり、公用語は英語であるとされる。また小説『ガイア・ギア1』でトルース・シュトロンガーがスペースコロニーの発案者は白人であったと語っている。
当初の首都がニューヤークであったこと、『UC』小説版に登場するガーベイ一族が連邦に反抗するムスリムの末裔という事情からも、地球連邦はアメリカ合衆国やそれに類する勢力を中心に創設された可能性が高い。
同じく『UC』小説版では、若かりし頃のサイアム・ビストがテロに身を投じた経緯として、石油の枯渇で没落した中東諸国が一発逆転を狙って地球連邦の前身組織に反抗するも、あえなく返り討ちにされたことも語られている。
だが、欧米の精神的主柱であるキリスト教暦を捨て、リカルド首相自ら30以上の国の血が流れている事を誇りとし、ダカール以降、連邦首都が米国や欧州に置かれていない点からも、地球連邦が全人類の国家を目指していた事は確かなようだ。

加えて漫画『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』では、地球連邦軍上層部がアクシズ・ショックの隠蔽に動く理由として、「ジオニズムとニュータイプ神話によって人類が分断され、西暦のような終わりの無い宗教戦争の勃発を防ぐため」である事が明確に語られている。

一方、小説版『コロニーの落ちた地で』では、連邦内部には依然として多様な文化圏があり、言語もまた多様であることが触れられている。
しかし「同じ連邦軍でも、使用する言語が違うため意思疎通ができなくなる」「イギリス英語とアメリカ英語では同じ単語でも意味が違ったりする、ひどい時には真逆だったりする」ということから、「同じ文化を持つ、気心の知れた部隊・組織としか連携できない・しようとしない」という側面もあるようだ*13

尤も、言語設定を詳細に描くと尺を取られて話が遅延するので、これはおそらく例外的、または独自設定であり*14、実際は文化の多様性はあるものの言語の問題は明言されていないものの実質存在しない。
現に幼い子供やジュドーなどの環境が悪くてあまり学んでいない若者ですらコロニー間や地球の様々な国の様な別の環境でも言語に困ることは全くなく、その辺はジオンも同様。言語が多様なら成立しない作品が多数を占めている。
なお『Z小説版』ではカミーユの世代の少年はデジタルデバイスで育っており、カミーユがアーガマ内で他人にバレずに日記を書きたいという理由で初めて実物のペンと紙を入手してこっそり日記を書いている。
紙の書類が完全に淘汰はされていないが実務面でのペーパーレスは進んでいるのだろう。

現実の軍隊では軍人を呼ぶときは「フルネーム+階級または役職」あるいは「姓+階級等」で呼ぶのが一般的で「名前+階級等」で呼ぶことはないのだが、*15作中世界では連邦ジオンのどちらも 名前+階級呼びが妙に多い。
シャア大佐、アムロ大尉、ブライト艦長、バスク大佐などが顕著である。ラル大尉とかシロッコ艦長などの例外もあるため統一が完全ではないというのが正しいか。
たぶん作劇の都合で視聴者が覚えてほしい呼称を強調したいからなのだろうけども。

【連邦の歴史】

宇宙世紀成立年は、漫画『機動戦士ガンダムF91』によれば西暦2045年とされる。サンライズ準オフィシャル設定であったが、『G-SAVIOUR』の字幕版で言及されサンライズオフィシャル設定へ昇格した。

宇宙世紀元年当時の様子を書いたのは小説『機動戦士ガンダムUC』。リカルド・マーセナスが初代首相であることから、西暦末期に創設されたのは確かなようだ。

そして、地球連邦軍についても、連邦加盟に反対する国家を併合するために活動していたこと、宇宙世紀年表に具体的設立年が示されていないことから、同じく西暦末期に設立されたものと思われる。

連邦政府は宇宙世紀の改暦セレモニーでいきなり官邸が爆破テロに遭い、しかも内実は白色テロ*16という血塗られた時代の幕を自ら上げる。

宇宙世紀年表に「0022年 連邦政府、地球上からの紛争の消滅を宣言」という記述がある辺り、改暦以後も色々あったのだろう。

そして、連邦の評議員でもあったジオン・ズム・ダイクンなる男がコントリズム*17という傍迷惑な思想を引っ提げてサイド3に渡ったその時から、地球連邦の受難が始まる(後述)。

地球連邦の終わりは『G-SAVIOUR』の設定によれば0217年、業を煮やした連邦はとうとう各サイドの武力制圧を開始。
地球圏全てを巻き込む戦争が勃発し、遂に連邦政府はスペースノイドとの戦闘に敗北し、和平のテーブルに着いた。0218年に崩壊した。

勘違いされやすいのが地球連邦政府が崩壊してもその地球連邦政府の残党、構成員は残り続けたことである。小説『G-SAVIOUR 上巻』によれば、サイド2、サイド3、サイド5、サイド7が旧連邦と合流し、セツルメント国家議会を形成。
サイド1、サイド4、月はセツルメント自由同盟を結成。
どちらにも属さない小国家群も存在し、情勢はセツルメント国家議会とセツルメント自由同盟が睨み合った、冷戦のような状態となった。

【連邦政府の関連組織】

英名はEarth Federation Force(略称はE.F.F.)
特に宇宙軍を表すE.F.S.F.(Earth Federation Space Force)のマークはガンプラのデカール等でよく見る。

宇宙世紀世界における、最大にして最も長期に渡り活動した人類統一国家・地球連邦の軍事組織。
西暦末期の連邦政府発足と同時期に、旧アメリカ合衆国軍を母体に連邦加盟国の保有軍を合併し、部隊の再編や装備品の規格統一をする事で創設された。


  • コロニー公社
スペースコロニーの建造・移転・維持管理などを行う組織。
「公社」と言う通り、地球連邦の管轄下にある。というか、戦中までは「コロニー管理省」という名前*18で、連邦の組織機構の一部だった。官僚と技術者が協力する半官半民の組織。
スペースノイドの生活はこの組織に掛かっている。そしてこの組織を連邦が管理しているため、連邦がスペースノイドの生活を維持していると言っても過言ではない。
なお、コロニー住人にコロニーの簡易メンテナンスを義務付けていたり、各種税金等から住人の多くからは嫌悪されていた模様。かなりの重税なのだろうか。それとも単に住民がわがままなだけか。
宇宙世紀0200年代時点でも存在が確認されているが、エアロックのセキュリティ管理が非常に緩いなど意識の低い管理体制となっている様子が見られる。
連邦もこの責務を重視しているようで、地球圏最大の企業・アナハイムですら、コロニー公社のシェアを奪いコロニーの維持管理を行うことはできなかった。一応、部品の提供などでは関わっているが、それでもシェアは低いらしい。

  • 木星開発事業団
所謂「木星船団」。「木星開発公団」とも呼ばれる*19
木星圏から地球圏にヘリウム3などの資源を運搬している組織。
前身組織が西暦時代から存在しており、宇宙世紀初期に再編されて現在に至る。
貴重な資源の運搬係であることから地球連邦やその反抗勢力の軍事力や経済力に関わる生命線であり、各勢力から保護されて中立の立場を貫く事実上不可侵の組織と化している。
一方で長期的な任務をする都合から乗員になる難易度が高く、採用されて働いている人間も星間航行の経験などが原因でニュータイプへの覚醒や独自な思想に辿り着く変人が排出されやすい模様。
この組織に所属していたパプテマス・シロッコティターンズの軍事補強に加担する行動に出ており、最終的にはティターンズの実権を握ってグリプス戦役の混乱を招いた。
最近の設定ではグリプス戦役時の木星船団公社はティターンズと接近したいと考えており、シロッコを介してジュピトリスをティターンズで活動させていたのは木星船団の思惑だったということになった。
いくらなんでも戦闘用じゃないジュピトリスを激戦地に出すのに「本来の持ち主」の木星船団が関与していないというのは無理があると気づいたのだろう。
0099年にはユーリー・ミノフスキー計画に参画していたり、「V」の小説版ではハンゲルグ・エヴィンの次なる調査対象として目を付けられるなど、中々にきな臭い組織である。なお、木星帝国との関係性については、いまいち作中で明言されていないが、木星帝国も表向きは「公社」らしい。
ちなみに一年戦争時点のジオン公国は木星船団公社とは別に独自で木星からのヘリウム3採掘船を持っており、あのシャリア・ブルはこちらの出身。

  • 宇宙引越公社
宇宙移民の引っ越しや歴史的財産の宇宙への運搬などを行う公社。
組織のルーツは宇宙世紀初期に存在した「フロンティア開発移民局」であり、この団体が戦前の時代に連邦政府によってNGOとして現在の形に再編された。
宇宙移民や財産保護に関連する業務内容故に一年戦争時もジオン公国の干渉を避けるなど中立的立場が保証されているはずだったのだが、ザンスカール戦争ではザンスカール帝国によって武力制圧が試みられたこともある。

  • 太陽発電公社
太陽発電衛星の管理を行っている公社。この団体に触れられた『V』では名前が出てきておらず、一部では「太陽電池公社」という組織名だとされている。
組織や保有する衛星周辺は中立的立場が保証されているが、ザンスカール戦争の際にザンスカール帝国の軍事的干渉を受けている。

  • 南洋同盟
「南洋宗」という仏教系の宗教団体が東南アジアを中心に運営している地球連邦政府を構成する国家の一つ。
正史のパラレルワールドである『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する敵勢力であるため、正史世界線にこれに相当する国家及び組織があるのかは不明。
一年戦争後に連邦政府が疲弊したことや連邦・ジオンの両軍人が精神的に廃れた空気を狙って信者を増やし、連邦政府内の団体でありながらも反連邦組織として活動を開始した。

  • 戦略戦術研究所→サナリィ(海軍戦略研究所)
連邦政府の管轄下に置かれている半官半民の企業で、地球連邦軍の兵器研究や開発を担当する。シャアの反乱の時期に戦略戦術研究所から海軍戦略研究所として再編された。
元々MSの開発は行っていなかったものの、アナハイム・エレクトロニクスは戦略戦術研究所時代から目をつけており、自社の競争企業へ発展させることで、MSの技術発展を暗に目論んでいたようである。また、ロナ家の影響下にあった節があり、ガンダムNT-1をこっそり彼らの私兵勢力であるバーナムの森に横流ししている。
後に「フォーミュラ計画」と呼ばれるMS開発計画によって、アナハイムの独擅場だった連邦軍のMS運用の情勢を大きく変えることになる。
しかし、後のザンスカール戦争においてはサイド2の支社がザンスカール帝国に接収されるなどの事態に陥る。

通称は共にマハ。後者は前者の組織が発展成長した後継組織にあたり、こちらの正式名称は「地球連邦警備警察機構特捜第十三課」。
ガイア・ギア』における敵対勢力。不法な地球移住者を宇宙に送り返す事を主任務とするが、遊び半分で民間人を虐殺するなど、暴走状態にある。UC0200年代まで存続している。
具体的な設立年は不明だが、UC0090年頃が舞台の漫画『ガンダム・インレくろうさぎのみた夢』では、父を”人狩り”で失い火星に逃れた母子が登場した他、漫画『機動戦士ガンダムF90FF』では若き日の鉄仮面のセリフからUC0115年の時点で「特捜第十三課」として活動している事が口述されている。
既存のガンダムシリーズからパラレルとして設定されているラジオドラマ版のガイア・ギアでは、本編におけるマハはUC0186年に設立された新たな秘密警察であり、マンハンターから直接繋がった組織ではないという設定に改変されている。

  • 連邦議会
地球連邦の議事機関。「中央議会」とも。
「腐敗した連邦のアースノイドども」とジオニストが言う場合、大体ジャブローの軍人か官僚かこの議会に属する議員を指していると思われる。普通にアースノイド全体を指している場合も多々ある。

『機動戦士Zガンダム』の第37話「ダカールの日」などで登場。同作では、ティターンズのトップである現役将校のジャミトフ・ハイマンや、同じく現役将校であり反地球連邦組織エゥーゴの代表ブレックス・フォーラが議席を持っている。

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、0090年に政界へ転身したゴップが上下院どちらか不明だが議長を務めている。

小説『機動戦士ガンダムUC』では、0096年にローナン・マーセナス上院議員が、影の内閣と揶揄される移民問題評議会の議長として登場。ラプラスの箱を巡って様々な陰謀に関与。終盤には『機動戦士Zガンダム』の終盤に登場したグリプス2ことコロニー・レーザーを用いて、ラプラスの箱のあるコロニー「メガラニカ」を狙撃し、消滅させようと目論んだ。

小説『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』では上述の小説『機動戦士ガンダムUC』の戦乱「ラプラス事変」直後の時点で、マイッツァー・ロナの兄でたるエンゲイスト・ブッホ議員が閣僚として既に中央へ食い込んでおり、サイコ・フレーム回収計画妨害や、フロンティア・サイドの建設に一枚噛んでいた事が判明している。

小説『機動戦士ガンダムF91』とそのコミカライズに当たる『機動戦士ガンダムF91プリクエル』では、エンゲイストの跡を継いだ甥ハウゼリー・ロナの議員としての遍歴が語られる。
特に小説版では、「一年以内に退去しない地球の不法移住者には衛星軌道上からビーム攻撃をすべし」「過剰な延命治療をするものは厳罰に処すべし」という宇宙世紀の問題を是正するための法案を提出している。ここで指摘される「不法移住者」とは『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』劇中に登場する不法居住カードを持っておらず宇宙から密航した犯罪ではない。この小説『機動戦士ガンダムF91』の時代では不法居住者の実態は「地球連邦政府の閣僚、官僚」であることを特別チームによる調査でハウゼリーは暴いたのであった。
しかし、ハウゼリーはこのように連邦議会の怒りを買うような法案を上程した結果、U.C.0118年に暗殺されてしまった。
漫画『F90FF』では、上述の小説の設定を膨らませ、市民に人気の若き政治家としての面も描写したのみならず、『F90FF』の動乱の黒幕として設定された。
ハウゼリーはシャアの反乱においてアクシズ・ショックを起こしたアムロ・レイを尊敬しているものの、最小限度の死によって世直しを目論んでおり、人の死を望まない主人公のディル・ライダーと対立した。

【連邦vsジオン】

サイド3の独立以来、連邦はジオン公国とその後継を名乗る残党組織、
そして近年の作品では継承国家であるジオン共和国との関係性に悩まされてきた。

特に国父でありジオニズムの提唱者でもあるジオン・ズム・ダイクンに対しては、かなり初期からマークしていたようで、『ギレン暗殺計画』によれば、彼のサイド3移住を妨害した記録が残っている。

後に首相に就任したダイクンにより、0058年にサイド3は連邦から独立*20。国防隊を発足させる。連邦は経済制裁を課す一方で、宇宙軍の拡充に注力した。
そして、ダイクンが突然病死した事で、ジオニズム思想はザビ家の手によって過激化が進む。
0069年に彼の跡を継いだデギン・ソド・ザビによって、サイド3は彼を公王として戴くジオン公国となり、軍国主義化を推進。

そして0079年、遂に地球連邦とジオン公国間で人類史上最大規模の戦争が引き起こされる。
その勝者こそ連邦であったものの、地球もコロニーも壊滅的被害を受けた連邦を尻目に、サイド3は本国も全力も残した状態だった。結局、連邦は彼らにジオン共和国として自治権を残して併合を見送る。
一方、多額の戦時国債を抱えた共和国はジオニックなどの国営企業をアナハイムや連邦に売り払い、その売却益でいち早く復興を成し遂げる。

だが、コロニー落としと各サイドの蹂躙を思えば、ここまで温情を見せたにもかかわらず、公国軍の多数の部隊は共和国への恭順を認めず、地球圏内外のあらゆる領域へ逃亡。以後、連邦はこの残党に苦しめられる。

一発目としてデラーズ・フリートによって北米の穀倉地帯にコロニーを落とされ、食糧危機に陥り、連邦は対ジオン狩り部隊であるティターンズを結成。

だが、ティターンズが壊滅すると、あんなに残党狩りに血道を挙げていた連邦は、ネオ・ジオンにダカールを占拠されるとハマーンにサイド3を譲渡するなど、唐突に宥和政策へ傾く。しかも、またコロニー落とされてるし…。

その後は5thルナを地球へ落とされたにもかかわらず、シャアを筆頭とする新生ネオ・ジオンにアクシズを売り渡し、酷い目に遭っている。

だが、ラプラス事変に係るゴタゴタではジオン絶対殺すマンとしての側面を全力で押し出し、袖付きはおろか、最終的にはコロニーレーザーで、ビスト財団とアナハイムが所有する民間のコロニービルダーであるメガラニカを消滅させようとする暴挙に出る。

連邦は上述のとおり人類統一国家として、分断を生むジオニズムを看過することは出来ないのだが、それ以上に、とある秘密から、ジオンとニュータイプを絶対に肯定できない理由があるらしい。

その後は不死鳥狩りに際して、袖付きに偽装したジオン共和国軍という本丸とも交戦するのだが、その真実を認識していたのかは不明である。
なお、連邦はサイド3との境界を国境線として認識しており、ジオン共和国を外国として認めている。

サイバーコミックスによれば、0100年にジオン共和国の自治権返上がなされた後は公的文書において、0123年のコスモ・バビロニア戦争までの期間に戦争は存在しないとされる。


じゃあ教えてくれよ、この仕組みの深さを追記・修正する方法を…!

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最終更新:2026年02月18日 20:55

*1 『Ζ』では「香港は香港政府の租借地」という台詞がある。『THE ORIGIN』では万国旗立ち並ぶ国連本部ビルらしき建物が登場するシーンがある。

*2 『データコレクション・一年戦争編2』より。

*3 『データコレクション・一年戦争編2』より。

*4 小説版はヌーボ・パリの設定の初出であるが、首都であるという設定は存在しない。また小説『ガイア・ギア』は他のガンダムシリーズと繋がっており、漫画『機動戦士ガンダムF90FF』でもヌーボ・パリに言及している

*5 逆に、移民政策がさほど進まなかったパラレルの『THE ORIGIN』では、地球環境は悪いまま。

*6 1st15話「ククルス・ドアンの島)」の冒頭では「この大戦で4つの宇宙都市の群れが消滅し、わずかサイド6のいくつかの宇宙都市が残るのみである」と言い切っていたので「少し残っている」とかではない。

*7 それこそザビ家が代表格である。その他、サイド3にはダイクン家、ラル家、マツナガ家、サハリン家といった名門が多数存在している。

*8 一部のスペースノイドには、それでも地球への居住を決意する者もいたが。

*9 公式設定では連邦はこの事件を受けてサイド3に経済制裁をしたという。どの程度効果があったかは上記の通り疑問符が付くが。

*10 『ベルチル』では「地球連邦軍宇宙軍参謀次官」でもっと明白。

*11 交渉にはアデナウアーと軍服を着た者と背広を着た者が複数いるが、メインを取り仕切っているのはアデナウアー。

*12 推測だが『逆シャア』の初期の案に近い作品が『ベルチル』で、その時点ではアデナウアーは軍人設定だが、ビジュアル的に小役人っぽく変更して細かい部分を直しそびれたのが映画版…なのかもしれない。

*13 一例として「A little bit sticky」は、アメリカ英語では「いささか厄介」程度の軽いニュアンスだが、イギリス英語では「極めて深刻な事態」という重大な意味となる。当然、「救援求む! 極めて深刻な事態!」という意味で通信しているのに、求められた側が「救援求む、大した事態ではないが」と受け取って、わずかな援軍だけを出してしまうと、最悪の事態となってしまう。

*14 ジオン側の「ジオン訛り」も、たまに思い出したように言及されるぐらいで、実際の扱いはかなり軽い。例えばサイド3出身でジオン訛りにどっぷり浸かって育ったはずのセイラが、ホワイトベース乗組員から訛りで全然違和感を覚えられない、など。

*15 韓国などは姓の種類が少なく同姓が多いためそうとはいえないが、地球連邦は氏名のバリエーションが膨大なのでそういった考慮の必要はない。

*16 当時の連邦政府内部の権力闘争による自作自演テロ。

*17 宇宙移民が連邦から政治的経済的独立を果たす得るという思想。

*18 FGテレビ版37話で「テキサスコロニーにはもうコロニー管理省の役人がわずかにいるぐらい」旨の発言がある。

*19 Wikipedia曰く「木星船団公社」は出典不明の呼称らしい。

*20 ジオン共和国、サイド3共和国、ムンゾ自治共和国など国号には異説がある。