巨大な涅槃図を3月まで一般公開 岩手県奥州市の古刹・正法寺
岩手県奥州市の正法寺で、17世紀後半に制作されたとみられる巨大な「釈迦涅槃(ねはん)図」が公開されている。公開は近年、15日までだったが、県内の冬季観光キャンペーンにあわせ、今年は3月31日まで特別公開している。
釈迦涅槃図は、縦約4メートル・幅約5メートル。表装を含めると、高さは天井から畳まで6メートルを超え、幅が約6メートルにもなる。仙台藩初代藩主・伊達政宗の孫にあたる伊達宗房が、1680年前後に奉納したとみられている。
釈迦が80歳の時、四方に2本ずつ植えられた沙羅双樹に囲まれた寝台の上に横たわり、入滅する様子が表現されている。周囲には悲しみにくれる人々や、象や虎などの動物も描かれている。
高橋哲秋堂監(75)は「お釈迦様の右にある木々は悲しみにくれて枯れていますが、左の木々は青々と生命を宿し、その教えが未来へと続いていくことを示しています」。
以前は法堂に常時掛けられていたが、表面の損傷が進んだため、近年は釈迦が入滅したとされる2月15日に合わせて公開していた。高橋堂監は「この機会にぜひ涅槃図を直接ご覧いただき、その大きさと素晴らしさを実感してほしい」と話している。
会期中は無休。拝観料は大人500円、中学生300円、子ども200円。