中井やまゆり園で内部通報 8件の法令違反や不適切事項が明らかに

神奈川県立の障害者施設「中井やまゆり園」で、「違法な支援が行われている」という通報があったことについて、調査の結果、8件の法令違反や不適切事項があったことが分かりました。

この事案はおととし11月に、「中井やまゆり園で数多くの違法ないし不適切な利用者支援が行われている」という告発状が職員から県の内部通報窓口に提出されたものです。

これを受け、神奈川県は、外部調査員の指示で通報内容を21の項目に整理。 専門知識が必要な14項目については学識経験者による調査委員会が、それ以外の7項目は第3者の立場で県の職員が調査を行ってきました。

その結果、21項目のうち6項目で8件の法令違反や不適切事項が確認されたということです。

具体的には医療法に規定されている「医薬品安全管理責任者」が選任されていないことや、医師が指定した上限回数を超えて薬を服用させていたこと、健康診断の結果を家族に伝えていなかったことなどが指摘されています。

園はこれらの項目について今年度中に対応を完了する予定です。

県総務局 三澤普副局長
「事案の重大性から県の内部通報としては初めて公表した。委員の皆さんから専門的な提言というかたちで、多くの意見をもらった。 それを社会に還元するという意味で公表の場をもらったわけだが、トータルとしては、そういうかたちにもっていけたということで、有意義な調査になった」

一方で、利用者を同席させずに個別支援計画を作成していた問題をめぐる検証結果の最終報告では、外部有識者から「一連の業務に不十分な点があったことを認めざるを得ない」と指摘されたことを公表。
それを踏まえて、県は、市町村が支払った利用者11人分の介護給付費あわせておよそ3000万円を返還することを決めています。

黒岩知事はこれらの事案について「当事者にしっかり向き合い寄り添うことができていなかった実態について、私自身愕然とする思いであり、責任を痛感しています。園職員一人ひとりの意識を足元から見直すとともに、それを見逃してきた本庁職員も猛省し、徹底的な改善を図ってまいります」などとコメントしています。

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