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山本章一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山本 章一(やまもと しょういち)は、日本漫画家北海道在住[1]。別名義に一路 一(いちろ はじめ)[2][3]

来歴・人物

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2011年から漫画 on Web主催のネーム大賞に投稿を開始。佳作、奨励賞を受賞[4]

2014年裏サンデーの『第3回連載投稿トーナメント』に応募した『堕天作戦』で優勝し、プロデビューが確定[5]

2015年小学館裏サンデー及びスマホアプリマンガワンにて『堕天作戦』を連載開始。

2020年、2月頃から『堕天作戦』の連載が休止となり、作者の体調不良のためと説明される[6]。実際には、この時期に後述の不祥事により逮捕・略式起訴・罰金刑の刑事罰を受けていた[7]

2022年10月1日、Twitter公式アカウントにて『堕天作戦』の10月末でのマンガワン掲載終了を発表[6]。「現在も継続中の私的なトラブル」が原因と公表された[6]

2022年11月1日、Twitter公式アカウントが作者個人に譲渡され、『堕天作戦』を個人出版にて継続すると発表。

2022年12月18日、一路一名義で『常人仮面』の原作を担当。作画は鶴吉繪理。一路一と山本が同一人物であると公表されていなかったが、インターネット上では当初から作風の類似を指摘する声があり、後述の不祥事により鶴吉及び小学館が明かした。

2022年12月23日、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングにて『堕天作戦』個人出版バージョン1~4巻発売。

2022年12月27日、「コンテンツガイドライン違反」とのことでAmazonアカウント閉鎖。 具体的なことは不明。

2023年1月4日、アカウント問題が解決しAmazon Kindle販売ページ復活。5巻も発売となる。

2026年2月20日、後述の不祥事による民事訴訟で敗訴し、札幌地裁より1100万円の賠償命令を受ける[8][9][10]。報道は「元教員」という形で行われ実名も公表されていなかったため、この事件と山本が当初は公には結びつけられていなかった[8][9][10]

前述の判決が報道された数日後から「元教員」が山本であるという旨の情報がX上にて第三者から投稿され、2026年2月27日、小学館が報道されている事件の加害者と『常人仮面』の作者が山本であると認め、『常人仮面』の配信停止を発表した[3]

性犯罪

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北海道芸術高等学校札幌サテライトキャンパスで講師を務めていた際に[8]、教え子である当時15歳だった女性へ性的暴行を行っていた[9][8][11][10]

女性は2020年に事件について警察に相談し、山本は逮捕され、性交については不同意性交罪導入前で成立要件が厳しいため不起訴となったが、女性の裸の写真を撮影した件で児童ポルノ法により略式起訴され30万円の罰金刑を受けた[7][9][2][3]。これにともない、『堕天作戦』は連載休止となった[9]。その後、山本と女性はLINEにて事件について話し合い、同じLINEグループの中にマンガワンの編集者も参加していた[9]。同編集者は、山本が150万円の損害賠償を支払うこと、二度と女性に接近しないことを条件に、和解と『堕天作戦』の連載再開の許可を求めた[9]。女性は連載再開をするのであれば、休止の原因である逮捕について公表するよう求めたが山本は拒絶し、2022年には民事訴訟に発展した[9]。『堕天作戦』の連載が止まったまま、同編集者のもとで山本は「一路一」名義で漫画『常人仮面』の原作者としての活動を2022年から開始した[12]

民事訴訟の中で女性は以下のように証言した。2016年、女性が高校1年生の時、デッサン講師を務める山本に「漫画の話をしてあげるよ」「裏話もあるよ」と呼びかけられ、LINEの交換をし、私的に連絡を取り合うようになった[13]。女性の下校が遅くなった日に、山本は車で送ると申し出、車内で女性の体を不同意でさわる猥褻行為に及んだ[13]。女性は「怖かったけれど、送ってくれてありがとうございました」とメッセージを送り、山本は「怖がらせるつもりはなかった、ショック」と返した[13]。やがて山本は女性をホテルに連れ込もうとし、「16歳なので入れません、先生と生徒なのでいけないことになりますよ」と女性は拒もうとしたが、拒みきれずに性交に至った[13]。その後も性交が繰り返され、山本の大便を食べさせられたり顔に塗られたり[13]、裸で屋外を歩かされたり[13]、体に「奴隷」「ペット」と書かれるなど行為はエスカレートしていった[13]。それらの被害を在学中の3年間に渡って受けたために、女性はPTSDとの診断を受けた[8][13]。女性が道外の大学に進学後も山本からの連絡が続き、胸や陰部の写真を送るよう要求され[13]、女性はPTSDにより大学に通えなくなった[14][15]

山本は、「女性が周囲に助けを求めることはしなかった」ので性行為に同意があったと主張した[11]。また、「真剣な交際関係のもと、原告の同意を得て行われたものだ」とも主張[13]。裁判の中で、山本は声を上げて笑うことがあり、女性側の弁護士から1回、裁判官から1回注意を受けた[9]。また、山本は「未成年相手だから世間や学校には申し訳ないなとは思うんですけど、彼女自身に対しては、特に思うことはありません」と述べた[9]

2026年2月20日、山本は敗訴し、札幌地方裁判所は1100万円の支払いを命じた[8][9][10][14][15]。裁判長の守山修生は「生徒と教員の関係で男性が年上。判断能力の未熟さに便乗し、性的欲求に応じさせていた」[8]「自らが優位に立つ関係を形成しながら性的要求に応じさせた」[15]と批難した。

敗訴により事件が報道され、加害者が山本であることがSNS上で話題となり、『常人仮面』の作画担当者である鶴吉繪理は「とても、ショックだ………酷い、悲しい…」と2026年2月26日にコメントした[16]。翌日27日、鶴吉は『常人仮面』原作者の一路一が山本であること、山本とは一度面会しただけで仕事上の付き合いしかないこと、名義変更の理由を知らず事件についてなにも知らずショックを受けていることなどを明かし、「作品は絵空事だからこそ、自由です。だからこそ現実世界で人を傷つける行為があってはならないと、私は強く感じています。被害に遭われた方の心身の回復が守られることを心より願っております」と述べた[12][2]

小学館は常人仮面の配信停止と単行本の出荷を停止し、謝罪した[3]。報道では小学館編集者が「被害女性に口止めを強いる和解条件を提案していた」とある一方[7]、小学館は「編集部が組織として関与する意図はありません」と、一部編集者が助言するに留まったとしている[3]

マンガワン編集部の制作風景を取り上げるYoutubeチャンネル「ウラ漫」は、報道を受けて全ての動画の公開を停止し、動画制作代行会社の代表は「本チャンネルの存在が被害に遭われた方を苦しめていたことを、重く受け止めております」と陳謝した[17]

作品リスト

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連載

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読切

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  • 我等のナイフ(第1回ネーム大賞 応募作品)
  • 最後の壁(第2回ネーム大賞 佳作作品)
  • 燃える追い人(第3回ネーム大賞 奨励賞作品)
  • 白日の非情(第4回ネーム大賞 応募作品)
  • 大いなる棘(第6回ネーム大賞 応募作品)
  • 憤怒の18(第6回ネーム大賞 応募作品)
  • 吸血鬼対岡っ引き(合同誌「meandro」寄稿 )

アシスタント

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脚注

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  1. ^ 北海道胆振東部地震の影響で山本先生の仕事場が被災 2018年9月
  2. ^ a b c マンガワン編集部が『常人仮面』めぐり謝罪「本来起用すべきでなかった」、原作者は刑事罰受けた『堕天作戦』執筆者”. 弁護士ドットコムニュース (2026年2月27日). 2026年2月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e 『常人仮面』配信停止に関するご説明とお詫び
  4. ^ ネーム大賞参加者さんのご活躍 2015年2月
  5. ^ 第3回連載投稿トーナメントグランプリ発表!(Internet Archive)
  6. ^ a b c 漫画「堕天作戦」未完でアプリ連載終了、個人で発表へ 理由は「私的トラブル」...編集部には感謝”. JCASTニュース (2022年11月1日). 2026年2月27日閲覧。
  7. ^ a b c 小学館編集者が被害女性に口止め 担当漫画家の性加害示談交渉で”. 東京新聞 (2026年2月27日). 2026年2月27日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g 高校時代の性被害でPTSDに 元教員に1100万円の賠償命令”. 毎日新聞 (2026年2月20日). 2026年2月27日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k 令和4年(ワ)第1275号 損害賠償請求事件
  10. ^ a b c d 漫画「堕天作戦」作者・山本章一氏に1100万円賠償命令 元私立高講師、在学中の教え子に「おしおき」称する性加害 札幌地裁”. あしたの経済新聞 (2026年2月25日). 2026年2月27日閲覧。
  11. ^ a b 「先生という言葉、出てくるだけで怖い」 教え子に性暴力、賠償命令”. 朝日新聞 (2026年2月20日). 2026年2月27日閲覧。
  12. ^ a b @turu_yosiの2026年2月27日のツイート”. 2026年2月27日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j “30歳年下”教え子の女子高生に3年間”. 弁護士ドットコムニュース (2026年2月20日). 2026年2月27日閲覧。
  14. ^ a b 高校在学中から何度も性被害受けPTSD、元教員に1100万円の賠償命令…札幌地裁”. 読売新聞 (2026年2月20日). 2026年2月27日閲覧。
  15. ^ a b c 生徒に性加害の元教員に賠償命令 札幌地裁、女性はPTSDに”. 東京新聞 (2026年2月20日). 2026年2月27日閲覧。
  16. ^ @turu_yosiの2026年2月26日のツイート”. 2026年2月27日閲覧。
  17. ^ @NamesawaKazetoの2026年2月27日のツイート”. 2026年2月27日閲覧。
  18. ^ KOTONI ELECTRICITY 白石琴似オフィシャルサイト | 2018/1/27,2019/1/5

外部サイト

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