名古屋市の主婦殺害事件、26年後の逮捕につながったのは…DNA鑑定の進歩と”特命班”の設置「未解決だけを1年365日、朝から晩までやる部署ができた」【犯罪ジャーナリスト解説】
■遺族の働きかけで時効撤廃 未解決事件を専門に扱う“特命班”の設置へ
小川さん: 捜査本部はどんどん縮小されていきます。当初は100人体制ぐらいでやりますが、1年経つと数十名になります。捜査員の人数が減る中、愛知県警には特命班という未解決事件を専門に扱う部署ができました。これまでは刑事課の中で通常の勤務をしながら、何か情報があれば未解決事件を担当するという兼務でしたが、未解決だけを1年365日、朝から晩までやる部署ができたというのも大きな要因だと思っています。 ーーQ.各都道府県に“特命班”のような存在がある? 小川さん:そうですね、名前はそれぞれ違って、例えば警視庁なら『警視庁捜査1課特命捜査対策室』という部署があります。『特命』という名前を使わなくても、捜査1課の中に未解決事件に専門的に従事する捜査員がいます。 小さい都道府県はないところもありますが、ないところはないなりに、通常の勤務とは別に兼務でやっている都道府県が非常に多いです。DNA鑑定技術がどんどん進歩していくので再捜査をしていく必要があり、捜査員を従事させているというところです。
■関西にも未解決事件は多数…技術の向上で「解決しやすい状況に」
関西にも未解決事件は多数あります。 ・2002年、兵庫県川西市で男性が胸などを刺され死亡。男性はオートバイにまたがった状態で血を流していた。 ・2003年、神戸市須磨区で帰宅中の女性が何者かに刺され死亡。 ・2007年、京都市左京区で京都精華大学に通う男性が胸などを刺され死亡。 ・2012年、大阪市西成区でうどん店の店長が胸などを刺され死亡。
小川さんによると、それでも以前と比べて未解決事件は減っているといいます。理由は大きく2つ。1つ目が防犯カメラの普及です。今や国内には約500万台設置されているといわれていて、防犯カメラ映像を繋いでいく「リレー方式」による検挙も増えています。 2つ目はDNA型鑑定技術の向上です。個人識別の精度は1990年ごろは1000人に1人でしたが、現在は「565京に1人」と飛躍的に向上しているといいます。 小川さん: 犯行の動機や容疑者の供述による秘密の暴露なども必要になりますが、このDNA鑑定結果が決め手になっているということは、今は間違いないと思います。 (「newsおかえり」2025年11月10日放送分より)