自分の武器と疾患
基本的に私の持っている武器は諸刃の剣である。
今まではその負の部分ーーー自分に向けられている刃の部分にフォーカスしてきた。自分に向ける憐憫の情が好きだからかもしれない。
でもそれはもう辞めることにした。
どうせ諸刃の剣ならば血塗れになろうと使おうと思った。だからこれは、前向きな決意表明。
《双極性障害について》
私は高校生の頃から双極性障害II型を患っている。
双極性障害を簡単にいうと、めちゃくちゃハイなときと、何にもできないほど死にたくなるときが交互にやってくる病気だ。
死にたくなるときは、ひどい。これは他のところで散々描き散らかしたので割愛。
逆にハイなときはすごい。自分は天才なんじゃないかと本気で思っている。向かうところ敵なしの永遠無双状態。脳内ではマリオの無敵BGMが大音量で流れている。
で、実生活はどうなるかというと、まずかなりの割合で散財する。あとは性に奔放になる。まあこれに関しては私自身の本質が現れているだけだと思う。
そしてアイデアがあふれて止まらなくなる。想像の翼はどこまでも広がり、好きなように空を飛べる。文字通り、書き留めきれないくらいの創作アイデアが飛び出してくる。
撮影アイデアも、短歌も、絵の構想も、アクセサリーのことも、大体この期間に全て飛び出してくる。
多分蓋をしないでポップコーンを作ってるみたいな感覚に近い。やったことある人がいるかどうかは知らないが。
また私はADHDでもあるためか、思いついたこと全てを同時にやろうとする。桁違いの実行力はときにとてつもない武器になる。その期間にコンクールを知ったら即印刷して応募するし、ショップのコンセプトを思いついたらすぐにアクセサリーを制作してショップを展開する。
そういう時の私の頭の中は常に五、六件のラジオを同時再生しているみたいにうるさい。だから静かなはずの家にいてもずっとうるさくてたまに困っている。
《パニック障害について》
双極性障害になる前(幼少期〜児童期)は常に想像の世界に浸っているような子どもだった。ハイな時は子どもの頃みたいに想像の翼で自由に飛べる。とても楽しい。でも、いつ落ちるのかなぁと思いながら飛んでいる感じ。
ハイなときからロー状態、鬱に変わるときが頭の中の声は一番うるさい。そこからどんどん落ちていくにつれて、嫌だったことや辛かったことや死にたかったことを無理やり聞かされる。
PTSDやパニック発作が起きているとき、私は誰もいない真っ暗な映画館の椅子に拘束されて、大画面で過去のトラウマが再生され続けるような感覚を覚える。何度も再生される『いない方がいい』『消えろ』のセリフ。
これが続いたあと、トランス状態みたいになってリストカットをしたり、暴言や妄言を吐いたり、オーバードーズをしたりして、私は力尽きたかのように眠りにおちる。
次の日に家族に教えてもらって具体的な自分の話したことを知ったりする。ちなみにリストカット痛くないの?って質問に答えると、多分痛いんだけど、アドレナリンが出過ぎてほぼ何も感じない(だから切りすぎちゃうんだと思う)。
次の日のお風呂の時にはもうしっかりと痛い。
昨日の自分何してくれちゃってんの、と思いながら湯船に浸かっている。
《中学校・高校時代の劣等感について》
私は学校が好きじゃなかった。勉強だって今も嫌いだ。実際偏差値だって高くないし、行っている大学だって名門どころの話じゃない。
頭が悪いというより、勉強が下手だった。特に数学というか算数が壊滅的で、未だに二次関数が怪しい。サインコサインに至っては、授業をサボって埃だらけの使われていない校舎にいたので全くなんのことだかわからない。
逆に、自分の興味のあることはドン引きされるほど詳しい。だから、フランスが世界のどこにあるかはわからないのにメダイユ教会のメダイユがどのように成立したかを知っていたり、ギリシャがどこの国の隣なのかわからないのにアキレウスという神様がどうして死んでしまったのかは知っている。
だって興味ないことを勉強しても意味がない。勉強が面白くなかった。学校が息苦しかった。
その分、雑学にはとてつもなく強い。
《ADHDについて》
ADHDとは、注意欠陥多動性障害のことだ。症状は名前そのまんま。
私は優先順位をつけて動くことができなくて、全てやりっぱなしになりがちだ。『あれもこれも面白そう!やっぱりあれも!!』とやっているうちに、なぜか部屋が散らかっている。
散らかった部屋を片付けようとするとまた気になるものを発見してさらに散らかる。そんなわけで私の部屋はお洒落とか丁寧な暮らしとは地球一周分くらい離れた場所となっている。
その代わり、これまでの人生で興味があるものには全て手を出してきたので色々な特技や技能を持っていたりする。
写真を筆頭に、ジャグリングに茶道に油絵にピアノにフルート、ハンドメイド道具はニードルフェルトにレジンにビーズ、果ては消しゴムはんこまで。
幅が広すぎる。
これも思いついたこと全て一人でやろうとした結果の産物なのだが、これが今かなり役に立っている。
ショップ一つ作るにしても、
・客を寄せるための文章を考える
・ブランドコンセプトを考える
・アクセサリーのデザインを考える
・パーツを組み合わせてアクセサリーを作る
・アクセサリーを撮影する
・SNSでブランディングをする
・ブランドロゴを作る
・アクセサリー台紙をデザイン・印刷する
ここまで幅広い作業をこなさないといけない。
私は、こういう一つひとつを別のところで培ってきた技術で補える。これは本当に大きな強みだ。
やりたいと思ったことにストッパーをかけずにエンジン全開で飛び出していく。他の人から見たら危なっかしいかもしれない。でも、少しずつ、成長していけていると思う。
体を売って儲けたお金より、
自分を好きになれる無理のない方法で頂いたお金を使って生きていたい。
だから、これからもずっと応援していてほしい。
2020/12/17


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