「牧秀悟と重なる」 佐藤輝明と並んだフリー打撃で他球団を驚かせた「阪神の新戦力」は
六番以降が課題の阪神打線
昨年は圧倒的な強さでセ・リーグを制した阪神だが、日本シリーズではソフトバンクに1勝4敗で敗れ、シーズンでは見えなかったウイークポイントが浮き彫りになった。一番・近本光司、二番・中野、三番・森下翔太、四番・佐藤輝、五番・大山悠輔と不動のメンバーで固まっているが、六番以降は打力が落ちる。特にポイントゲッターの役割を担う六番は重要だ。シーズン中は前川右京、小幡竜平、ラモン・ヘルナンデス、高寺望夢などが起用されたが、最後まで固定できなかった。 藤川球児監督は主力を固定するポジションと、競争枠のポジションを分けている。昨年は遊撃、左翼で熾烈な定位置争いが繰り広げられ、選手たちのモチベーションは高かった。今年もこの2つの守備位置は現時点で固まっていない。左翼は前川、高寺、中川勇斗のほか、現役ドラフトでヤクルトから移籍した濱田太貴が定位置奪取を狙う。新人の立石、谷端もチャンスだ。ともに本職は内野だが、外野も守った経験がある。春季キャンプ、オープン戦でアピールを続ければ、開幕一軍が見えてくる。
目標は「開幕一軍」「新人王」
物静かな谷端が入団会見で掲げた目標が開幕一軍と新人王。「長く野球をしたいので2000本安打も目標です」と力強く宣言している。新人王を獲得するためには定位置をつかまなければいけない。同じ東都リーグ出身の森下は大卒1年目の23年に94試合出場で打率.237、10本塁打、41打点をマーク。オリックスと対戦した日本シリーズでは新人記録を更新する7打点の活躍で38年ぶりの日本一に大きく貢献し、優秀選手賞を受賞した。その後も順調に階段を駆け上がってチームに不可欠な選手に進化。今年3月に開催されるWBCに出場する侍ジャパンのメンバーに初選出された。 プロは結果がすべての世界だ。他球団のスコアラーが打撃スタイルを重ね合わせた牧はドラフト2位から球界を代表する強打者に上り詰めた。谷端もシンデレラストーリーを切り拓き、球団史上初となるリーグ連覇の重要なピースになる。 写真=BBM
週刊ベースボール