出会い
セタ弓も好きです。
ファンタジーパロです。
私をショタ攻めに目覚めさせたセタ弓罪深い……
二話目はnovel/9266514です。
2018/02/21 シリーズ化に伴い、題名を変更いたしました
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私は遥か昔、贄としてこの身を捧げた人間であった。
しかし、私の役割は贄としてだけでなく、ただ捧げられたものでもない。
いうなれば、そう私は、抑止力である。
森があった。魔物が棲み、獣が跋扈する悪しき森である。
近隣の村々の者たちはこの悪しき森を恐れ、決して近づくことはなかったが、森の魔物や獣たちは容赦なく付近の村を蹂躙し、旅人を襲った。
少しずつ悪しき森は拡大し、悪しき人間までも吸い寄せられて森に入り浸るようになった。このままでは、村は呑まれ、国さえも危うくなると、人々は知恵を出し合った。
ある時、国の魔術師が言った。
森に番人を置いたらどうかと。
誰もがとても良い案だと思ったが、問題があった。
森には獣や人間だけでなく、恐ろしい魔物が棲んでいる。魔物は、元は神とも言われているが、真相は定かではない。
その魔物は基盤となり、悪しきものを呼び寄せているので、ただの人間を番人に立てたとしても、すぐに殺されてしまうことは目に見えていた。
もっと確実に、出来れば永続的に森の番をする、そんな存在が必要であった。
国中の魔術師たちは知恵を絞り、時には他国の魔術師や賢者の知恵を借り、悪しき森を御する術を考えた。
そうして出た結論は、一つ。
森に贄を捧げることであった。
贄は、魔物にただ捧げられるわけではない。
贄は、魔物を御するべく捧げられるのだ。
その命と引き換えに。
その為に、贄はただの人間では駄目だった。
ただの女子供などもっての他。
贄は悪しき森へ入り、まず自力で魔物のもとへたどり着かなくてはいけないし、その後魔物を封印しなくてはならない。
その身ごと。
なので、贄は腕に自信があり、尚且つ魔術師であることが求められた。
私がどういった経緯で悪しき森へ入り、どうやって魔物を封印したかは、最早わからない。私は私が何者であったか、もうすっかりと忘れてしまっているのだ。
それがこの悪しき森に遥か長くいるからか、はたまた違う理由なのか、それすらもわからない。しかし、この森に私と意思疎通が出来る者はいないのだから、何も問題もなかった。
悪しき森は封印され、反転し、私と森だけがここにある。
それだけが、今わかる全てで、それだけで良かった。
私がここで番をし、森を見張り、悪しきものたちを排除し続けていれば、世界はもうこの森に怯えることはないのだから。
好きです!(セタ弓)