【映画感想文】『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』今年もドラえもん映画面白いわ〜(定期)
今回の映画感想文だが……もう前もって言っておきたいのだが今回はあっさり目にさせていただきたい。
なんでそんなことするかって?それは当然、本気で書けば無限に長くなるテーマ、「ドラえもん映画」だからだ。
なんと言っても僕はドラえもん好き。僕とドラえもんの関係を語るだけで3記事分くらいの文章が書けるし、本気で語れば論文くらいの長さになるだろう。
……とは言え、僕は「マニア」ではない。というのも僕は意外とドラえもんのコンテンツで観ていないもの、読んでいないものが多いのだ。
それにはちゃんと理由がある……出来る限り初見の楽しみを再現し、“比較”という視点を脳から消し、全力で映画に没頭するためだ。
マニアってのは退屈だ。なぜならマニアは比較をテーマにしてしまいがちだからだ。僕はなるべく映画が持つそれそのものの要素を評価するように努め……
……また長くなった。これだってだいぶ削ってるのだが。
そういう訳で今回は海底鬼岩城のリメイクである。
この作品と僕との出会いは……とか言ってたらマジで長くなるのでアッサリ説明させていただくが、ガキの頃読んだきりである。
そんな今作の物語は……各々ググってください。長くしたく無いので!
そういう訳で海底鬼岩城ですよ〜!名作ですね。まあ上述の通りだいぶ前に読んだきりなのでほとんど忘れてるんだけど。
そんな作品のリブートである今作の感想をアッサリと述べさせてもらえばもうこれが素直に面白かった!しみじみと良かった。
なんというかこう、傑作のリメイクなんだけど、肩肘張らずウェルメイドに仕上げた一本だったんじゃないかと思ったよ。
そう、なんというかウェルメイドなんだよね。あれ、こんな感じだったっけ?って思っちゃった。確かに面白いんだけど、エモーショナルな要素が(あのラスト以外)そんな無いし、話も割とスローなんだよね。
これは演出どうこうじゃなくて、半分進んでようやく海底人が出てくるという構成になってる。
いや、そういうスローさに限らず、リブートされてるとは言え映画の根本の作りが昔のSF映画の作りだから、今のキッズにウケるのだろうか…?と要らん心配してしまった。
例えばこのじっくりとした話運びもそうだ。
海底人が本格的に出るまで何をするかと言えば…端的に言えばキャンプである。冒険と言いたい所だが、特に目的もないまま色々と散策したり遊んでいるような感じなのでやはりキャンプという感じである。
半分くらい遊んでるパートだなんて、今の映画ではなかなかありえないだろう。
「昔」なのはそこだけではない。今作のゲストキャラ、エル君の描かれ方もそうだ。というのも彼には特にドラマや人格が無いのである。これがもし今の映画なら……彼には過去があり、変化があるはずだ。なんならリメイクとしてそれを追加しても良い。(まあそこら辺はバギーちゃんが担ってる所はあるんだけど
このような内面のなさはまさに昔の映画のキャラのような感じである。
……今の映画だ昔の映画だと、なんやかんや自分も比較というマニアの罠にかかってしまっているな。これが映画の、マニアというものの恐ろしさよ!
しかしまあそれにしても…やはりシナリオの出来が良い!
上述の通り原作はガキの頃読んだきりなのでラスト以外覚えてなかったのだが、そこに至るまでに「助ける」という行為の反復を行い、冒険譚のサブプロットとしてバギーちゃんのドラマを積み立ててたんだなあ、と感心。
それがラスボスとの対比にもなっているし、海底ムー連邦の変化も描くための主題となっているという。いやーうまいね。
当然、メインの冒険譚も面白い。
なんと言っても舞台の面白さ。海底をキャンプするというワクワクするシチュエーションは大人でもやっぱ憧れる。そんな様子と不穏な動きが並行する興味の引き方も巧みだ。
そしてプロットのポイントごとにステージが大きく変わるのもまた良い。そしてその一つ一つが非常に興味深いものになってるのがSFの根源たる思考実験もとしての面白さだ。
それが最新のアニメーションによってキレイに生まれ変わってるのが今作の意義だろう。
そうそう、改めて観て思ったのが今作とにかくロングショットが多い。
今作に限らず、ドラえもんという漫画からしてロングショットが多いんだよね。
まず世界がある、という感じ。それは空き地だろうが海底だろうが同じこと。贅沢で豊かな作りだなぁと思わされたよ。
今のはアップばかりだから。アカデミー賞を取るような「高尚」とされる映画でも、ね。
空き地という世界がどう変化するか?が日常回だとすれば、魅力的な世界をいかに開拓するか?が劇場版。どちらも世界への興味が核としてある。キャラクターよりもね。
まあ故にもしかしたら今の子供は昨年の絵世界物語の方が好きなのかもしれないな。僕は今年の方が好きなんだけど。やっぱ構造が少し渋いか?今の子供の意見が何より大事だから良いんだけどね。
ちなみここ最近で一番最高なのは地球交響楽です。これはSFとして最高のギミックを作り上げており……(長くなるのでここで筆を置かせていただきます


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