7月に福島県立博物館(会津若松市)で開幕する「大恐竜展 新発見の堅頭竜類ザヴァケファレ」で、会場に展示される生体復元模型の制作が進んでいる。27日、大恐竜展を監修する同館の吉田純輝学芸員が特殊造形美術などを手がける「アップ・アート」(川崎市)のスタジオを訪れ、模型の頭の向きや体の大きさなどを調整した。4月中の完成を目指す。
同社は「頭突き恐竜」と呼ばれる堅頭竜・パキケファロサウルス類の新属新種の化石「ザヴァケファレ・リンポチェ」の生体復元模型を制作している。ザヴァケファレは丸く盛り上がったドーム状の頭が特徴で、コミュニケーション手段の一つとして頭突きをしていた可能性があるため、生体復元模型では2体のザヴァケファレが頭突きをしている様子を再現する。大恐竜展の目玉となる作品だ。
吉田学芸員は、頭骨や前足の大きさ、首の太さなどを確認しながら、修正イメージを制作担当の上野肇さんと確認した。完成後の生体復元模型は1体が全長約120センチ、高さ約50センチ、幅約30センチ、重さ約5キロ。主な素材は発泡ポリエチレンで、今後、皮膚となる素材を張り着色して完成させる。
吉田学芸員は「格好良くできていると思う。(ザヴァケファレの生きている姿を)来場者が想像しやすくなるような展示の完成に一歩近づいた」と語り、上野さんは「完成に向けて頑張りたい」と話した。
大恐竜展は福島民友新聞社、福島中央テレビ、県立博物館でつくる実行委員会の主催。会期は7月11日~9月23日。ザヴァケファレの生体復元模型や全身骨格化石、恐竜の喉の化石、その持ち主であるピナコサウルスの全身骨格の化石を世界初公開する。前売り券は4月中旬に発売予定。