【独自】分配金停止の『みんなで大家さん』大手銀行が指摘していた「資金流用疑惑」 出資金2000億円はどこへ…元幹部も証言「身内のグループ会社でお金を回している」
大阪の会社が運営する不動産ファンド「みんなで大家さん」の追跡取材第4弾。「みんなで大家さん」は3万7000人以上から2000億円を超える出資を集めましたが、多くの商品で分配金の支払いが停止するなどしています。 【写真で見る】「グループ全体で回す大車輪操業」元幹部が寄せた証言の文書 去年11月、出資者約1200人が114億円あまりの返還を求める集団提訴を大阪地裁に起こしましたが、2月18日には新たに出資者約1300人が集団提訴し、合わせて約2500人が232億円の返還を求める異例の事態となっています。 集めた巨額の出資金はどこへいったのか?取材班が独自に得た元幹部の証言などから、出資金の流用疑惑が浮上してきました。
37商品中35商品で分配金ストップ 不動産ファンド「みんなで大家さん」
2月9日、大阪市内で開かれた投資トラブルについての無料電話相談会。近年はマッチングアプリやSNSを介した投資についての相談が多いといいますが、今回、約3分の1を占めたというのが、不動産ファンド「みんなで大家さん」に関する相談です。 「みんなで大家さん」は、千葉県の成田空港近くに「ゲートウェイ成田」という新たな街をつくり、テナントなどからの賃料収入をもとに年利7%の分配金を支払うとする主力商品を中心にして、3万7000人以上から2000億円を超える出資を集めました。 しかし、「ゲートウェイ成田」の開発工事は当初の予定から大幅に遅れ、去年7月には出資者への分配金がストップ。その後、「成田」以外の商品についても分配金が停止し、現在、37商品中35商品で分配金が支払われていません。 こうした事態に出資者は… (400万円出資した男性)「頭にきますよね、お金をすごく集めているでしょう。それがどこにいったのか?お金の管理が全くなっていない」 一方で、ファンドの代表は去年8月、出資者への動画で「計600億円ほどの所有不動産の売却を進めているため分配金の遅延は一時的」だと説明していました。
所有する坪単価7000万円超の一等地は「差し押さえ」
取材班がその所有不動産の一つへと行ってみました。 大阪・宗右衛門町にある駐車場や廃ビルが建つ土地。坪単価7000万円以上する一等地(2025年公示地価より)で、確かに「みんなで大家さん」グループが所有しています。ところが… (1月末に出資者に送られたメールより)「これまでに差押えを受けた不動産、預金について、以下のとおりご報告いたします」 1月末、「みんなで大家さん」から出資者にメールが送られ、税金の滞納などのため宗右衛門町の土地や会社の銀行口座が差し押さえられたというのです。さらに、その口座の残高は計約5600万円だったといいます。