「#ママ戦争止めてくるわ」はなぜ共感され、非難されるのか 戦争を「自分の問題」にしたメッセージの意義は

2026年2月25日 06時00分 会員限定記事
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 衆院選終盤の一人の女性の投稿をきっかけに、X(旧ツイッター)で1億8000万回以上表示された「#ママ戦争止めてくるわ」に今も賛否の声が寄せられている。産経新聞は22日、自社サイトで「ママは何を止めにいったのか」から始まる見出しで批判的に論評した。何が議論を引き起こしているのか。(福岡範行)

◆「戦争しようとしている日本というレッテル」

 始まりは、投開票日の3日前の5日夕、期日前投票に出かけた東京都内在住のエッセイスト清繭子さんが、直前に子どもにかけた言葉のまま、「ママ、戦争止めてくるわ」とXに投稿した。すると、「オッサンも」「サラリーマンも」と続く人たちが現れた。検索の目印になる「#(ハッシュタグ)」が付き、清さんの元投稿を見ていない人たちにも、言葉が拡散した。

清繭子さんが最初に投稿した「ママ、戦争止めてくるわ」

 SNS分析ツール「メルトウォーター」の推計によると、「#ママ戦争止めてくるわ」は投開票日の8日にかけて急激に拡散。投稿のほとんどが、コメントをつけない「リポスト(再投稿)」だった。投稿者は女性が多かった。
 共感が広がる中で、この言葉に違和感を示す反応も増え始めた。選挙後のネット動画配信サービス「ABEMA」のニュース番組では、出演者が「すごく気持ち悪かった。いかにも戦争しようとしている日本。そういうレッテルにしか見えなくて」と発言した。

◆「語られなかった論点をすくい上げた」

 SNSマーケティングに詳しい桜美林大の西山守准教授は「市民運動にしようという気持ちではなく、つぶやいたものが、共感や反感を受けたりした。人々に引っかかる言葉だったと思う」と受け止める。

清繭子さんの「ママ、戦争止めてくるわ」に反応した「株式会社明後日」は俳優の小泉今日子さんのアカウント

 「ママ」という個人的かつ「パパ」などの...

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    みんなのコメント5件

  • ユーザー
    ぶちお 2月26日13時49分

    産経の22日の論評の「戦争とは、向こうからやって来るものという認識に変わっている」。これ違うでしょう。
    ウクライナは、確かに向こうからやってきた。クリミアも。だけどウクライナは元々ベラルーシや他の国と同じでソビエト連邦を形成していた。民主化が進んで独立した。プーチンは危機感を募らせたでしょう。そこを必要以上に刺激したのは誰ですか?アメリカ自身のNATO東進でしょう。追い詰め過ぎたんじゃないですか?国際的な関係は、微妙なバランスがあるでしょうから、変な刺激はしないに越したことはない。翻って日本でも過去の政府答弁、方針はそういうバランスの上に築かれているんでしょうから、その時、聞かれたから答えた、なんて言い草で本音を言ってはいけないのが総理大臣なんじゃないですか?要らぬ刺激を与えておいて、相手が怒ってきたら、発言取り消しじゃなくて、お前の言い分は当たらないとか、菅元総理みたいな言い逃れは国際的に通らない。
    こっちはなにも悪くないが、理不尽な理由で攻めてこられることもあるから、しっかり備えよ!それは、昔、中国がされたことでしょう。それをしたのが日本でしょう。したこと忘れてませんか?

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    • ユーザー
      ぶちお 2月26日9時37分

      戦争にならないようにする。当然の気持ちでしょう。理想論も現実論もない。戦争になったらダメです。なりそうなら、止める。
      どこがなりそうなんだ?するなんて誰もいってないじゃないか?と聞きますが、
      する、といってドンパチする戦争なんか、今の世の中ないでしょう。
      やるときはみな、嘘でも詭弁でもやむを得ず、って言うでしょう。

      方や、台湾有事発言に違和感を抱かないのが半数と言う世論調査結果もある。勇ましい発言は受ける。煽られる。陰謀論にはのせられやすい。日清、日露戦争(明治天皇はやりたくなかったらしい)戦勝の沸き立ち、ポーツマス条約批准への反動、行き着いたのは先の対戦での壊滅的敗北。

      発言を非難するのもわかるけど、勇ましいのは、賢いやり方には見えない。
      世界情勢や中国の危機を言うけど、今の世の中、ドンパチだけが戦争じゃない。経済的には開戦されてる感じがしませんか?総理の不用意な本音の発言で。止めてくる気持ちになりますよ、そりゃ。

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      • ユーザー
        なかどん 2月25日21時42分

        「#ママ戦争を止めてくるわ」母親として我が子に戦争の愚かさを伝えるとも読める。

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