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クマ出没が異常事態!情報を可視化した自治体やメディアによるマップなどのコンテンツまとめました

あふれるニュースや情報の中から、ゆっくりと思考を深めるヒントがほしい。そんな方のため、スローニュースの瀬尾傑と熊田安伸が、選りすぐりの調査報道や、深く取材したコンテンツをおすすめしています。

今回は特別編、クマによる被害が甚大になっているということで、クマ出没の情報を可視化した自治体やメディアなどの発信を一挙にまとめてみました。似たようなまとめ記事もありましたが、記者的な目で見るとこうなるということで、何かにお役立ていただければと思います。

【北海道】

◆ひぐまっぷ
「ひぐまっぷ」は、道立総合研究機構の全面支援を受け、ウェブシステム会社「ダッピスタジオ」(大阪市)が開発・運営している。日時、場所、個体数、ふんや足跡などの痕跡のデータを入れると、ヒグマの出没地点などが地図に表示される。(朝日新聞より説明を引用)

◆e-kensin Map
「一般財団法人・日本不動産研究所と北海道建設新聞社の共同で不動産市場分析や報道に利用する頻度の高いものを厳選し、電子地図に集約した情報共有プラットフォーム」だそうです。クマ情報も。 

◆北海道 市町村ヒグマ関連情報リンク集

【青森県】

◆クマ出没状況
青森県が最新情報をマップで可視化。「目撃」「食害」「人身被害」を色分けで表示しています。

【岩手県】

◆ツキノワグマ人身被害状況マップ
岩手県が人身被害についてマップで可視化。年度ごとに色分け。目撃情報まではないようです。

【宮城県】

◆令和5年度クマ目撃等情報マップ
宮城県が年度ごとにGoogleマップにまとめ。「目撃情報」「痕跡情報」「人身被害」で色分けしています。過去の年度のものはこちらから。

◆アーバン・ベア 動くクママップ
宮城県のデータをもとに、10年分の経年での変化を視認性よく表現したのが、朝日新聞が出した「動くクママップ」ですね。2022年の12月に発信されたコンテンツです。

【秋田県】

◆秋田県野生動物情報マップ
秋田県がArcGIS Hubを使って作成・公開。目撃情報のみ。クマ以外の野生動物の目撃情報も。人身事故情報については、現場写真などを含めた報告書スタイルや一覧でこちらで公開しています。

◆クマの出没情報
秋田県警が公開。ただ、こういうスタイルだともはや「役に立つコンテンツ」とは認識されにくいのではないでしょうか。

◆クマ被害、北海道から西日本まで広がり過去最多 マップで見る出没状況
産経新聞の記事。全国マップも作成していますが、秋田県のサイトの情報をもとに、「人身被害が最多の秋田のクマの出没地点」として、時間とともに場所や頻度の移り変わりが分かる動くマップとグラフを発信しています。

【山形県】

◆令和5年ツキノワグマ目撃マップ~やまがたクマっぷ2023~
山形県がGoogleマップで公開。「目撃」「出没」「人的被害」で色分け。過去の年度のものはこちらから。

【福島県】

◆福島県ツキノワグマ目撃情報
福島県が県警の情報をもとにGoogleマップで作成。「目撃」「人身被害」で色分けしています。

◆クマ目撃情報
rfcラジオ福島が作成。「被害あり」「被害なし」に加えて「捕獲」という情報のマッピングが特徴です。

【茨城県】

かつてはクマがいないとされてきた茨城県。目撃情報が少ないせいか、行政もメディアも可視化コンテンツはなし。(地元メディアのかた、チャンスですよ!)

【栃木県】

◆とちぎのクマ目撃情報
栃木県による可視化コンテンツは見当たりませんでしたが、下野新聞がGoogleマップで作成しています。さすがです。クマ以外の野生動物の目撃情報も。

【群馬県】

◆クマの出没(人身被害・目撃)マップ
群馬県によるものは見当たりませんでしたが、前橋市が可視化。「さーちずまえばし」というこのコンテンツは、クマの情報に限らず、交通事故多発地点や防災マップ、公共施設・幼保施設・介護施設の位置、町の年齢別人口なども一つの地図で切り替えて見られる優れもので、調査報道に使えそうです。ちなみに県によるクマの人身被害や目撃情報の情報はこちらにまとまっています。

【埼玉県】

◆秩父クマップ
秩父での過去の出没情報のマップを作っている個人の方はいましたが、行政の可視化コンテンツは見当たりませんでした。ちなみに埼玉県による出没情報一覧はこちら。埼玉県警によるまとめはこちらです。

【千葉県】

クマ、いません。はい。

【東京都】

◆東京都ツキノワグマ目撃等マップ
デジタル化の推進を掲げる東京都ですが、クマの目撃情報はpdfで発信というなんとも古めかしいことをやっています。こうして並べてみると、全国的にもむしろ珍しいくらいですよね…。

【神奈川県】

◆神奈川県の熊はどこにいるの?目撃が多い場所や市町村は?2015年~2019年までの情報でわかったことは?
過去の熊の出没場所を地域ごとにまとめた個人の方のブログはありましたが、現時点での詳細な可視化コンテンは見当たりませんでした。神奈川県による目撃情報の一覧はこちらから。

【新潟県】

◆にいがたクマ出没マップ
新潟県が目撃情報を可視化して発信。目撃場所をクリックすると詳細な情報が出る仕組みです。人身被害の発生状況はこちらに一覧が。そういえば、まいどなにゅーすが「目撃情報が多すぎて新潟の「クマ出没マップ」が大変なことに」という記事を配信していましたね。

◆クマ出現マップ
長岡市がクマの「目撃」と「痕跡」をマップで可視化。新潟県のものより詳細な地図で見ることができます。このマップも含んだ「ながおか便利地図」は、上記の前橋市「さーちずまえばし」と同様に、洪水ハザードマップをはじめ、避難所、子ども食堂、資源物回収場所、そして狂犬病予防注射会場の位置など、各種情報を一つの地図で調べられる優れもの。これまた調査報道にも使えそうです。

◆クマ出没マップ
南魚沼市のこちらのマップも、新潟県のものより詳細な地図で見られます。こちらも「南魚沼市公開地理情報システム」の中のひとつ。長岡市ほど多くの情報はありませんが、騒音や振動、バス、選挙、そしてこの地域らしく除雪に関する情報をマップで可視化しています。

◆クマ出没マップ
魚沼市も全く同じような「魚沼市地理情報システム」を運用していますね。これもいいです。

このほかにも小千谷市が独自のGoogleマップを作っているほか、東京都のようにpdfで地図を発信している自治体がいくつか見られましたが、上の3市ほどの革新的な取り組みではなかったので、一つ一つは取り上げません。やっているよ、という自治体がございましたら、コメント欄にぜひ。

【富山県】

◆クマっぷ
富山県はGoogleマップを使って可視化しています。

◆クマ“異常事態” 市街地にどう出てくる?目撃 痕跡データ分析
NHKはこの富山県のデータを利用して、クマの出没ルートがどのように推移してきたかを明らかにするコンテンツを発信しています。

【石川県】

◆令和5年ツキノワグマ出没情報地図
石川県はGoogleマップを使って出没情報を可視化しています。人身被害の情報などはこちらにまとめられています。他にもいくつかの自治体が同じようにGoogleマップで可視化していますね。

【福井県】

◆福井クマ情報
福井県のマップには独自の工夫が。プルダウンメニューで、「目撃」「痕跡」「人身被害」という種別や市町村を選べるほか、目撃者についても「住民」「役場・県職員」「猟友会」「警察」「その他」から選べるようになっています。

【山梨県】

◆クマ出没箇所位置図
甲府市がクマ出没情報の地図をpdfで発信しているものの、他には可視化コンテンツは見当たりませんでした。山梨県による出没・目撃情報の一覧はこちらにあります。

【長野県】

◆クマ目撃情報
長野県によるものは見当たりませんが、上田市や茅野市富士見町御代田町などがそれぞれでGoogleマップを使って目撃情報を可視化しています。県が目撃情報をまとめた一覧はこちらになります。

◆上高地のクマ目撃情報
中部山岳国立公園の上高地ビジターセンターが、上高地周辺のクマの目撃情報をマップで可視化していました。観光客向けの独自の取り組みのようです。

【岐阜県】

◆岐阜県クママップ
県のレベルで統合型の各種情報マップを発信しているのが、岐阜県です。「県域統合型GISぎふ」では、クマの目撃情報だけでなく、防犯から健康、教育、観光、産業、防災など各種の情報をマップで可視化しています。これは使い倒したいところですね。

【静岡県】

◆令和5年度 クマ出没マップ
静岡県は、pdfでのマップの発信です。

【愛知県】

◆ツキノワグマとの共生
目撃情報が多い豊田市がマップで可視化しています。愛知県が目撃情報をまとめた一覧はこちらから。

【三重県】

三重県では目撃情報はあるものの、可視化コンテンツも、目撃情報の一覧も見当たりませんでした。県による注意の呼びかけはこちら

【滋賀県】

滋賀県も、可視化コンテンツや濃く激情報の一覧は見当たりません。県は件数についてのみ、こちらで発信しています。大津市は目撃情報をこちらで随時、発信しています。

【京都府】

◆ツキノワグマについて(出没情報)
京都府も岐阜県と同様の「統合型地図情報システム(GIS)」で可視化したマップを発信しています。こちらも多種多様な情報を掲載していますが、市町村と共同運営というところがさらにいいですね。他の自治体も同じマップのリンクを張っています。

【大阪府】

大阪府には可視化コンテンツはありませんでした。府がまとめた目撃情報の一覧はこちらから。

【兵庫県】

兵庫県でも、可視化コンテンツや目撃情報の一覧は見当たりません。県は件数についてのみ、こちらで発信しています。

【奈良県】

◆大台ケ原地区におけるツキノワグマ出没情報
奈良県も、可視化コンテンツもや目撃情報の一覧は見当たりませんでした。過去に環境省の近畿地方環境事務所が、特定の出没情報をマップで注意喚起しています。

【和歌山県】

◆ツキノワグマ
和歌山県は詳細な目撃情報のマップは作成していませんが、おおよそのツキノワグマの分布の地図を発信しています。

【鳥取県】

◆クマ出没情報(クマにご注意ください!)
鳥取県は、Googleマップでクマの目撃・痕跡情報を可視化しています。

【島根県】

◆3カ月以内のサル・クマ出没マップ
出雲市がサルとクマの出没情報を、マップで可視化しています。サルが前にきているというのは、サルの被害の方が深刻だということでしょうか。他にも江津市邑南町がpdfで目撃情報のマップを発信しています。島根県には可視化コンテンツは見当たらず、目撃件数についてはこちらで発信しています。

◆熊ップ
島根県警察本部が、川本警察署管内の令和3年と4年のクマの目撃情報を独自にマップで可視化しています。警察による取り組みはあまり見かけませんよね。

【岡山県】

◆岡山県最高峰の後山で熊に?
岡山県のサイトにはクマの出没件数ぐらいしか見当たりませんでしたが、面白いものを見つけました。登山者が自分の行動などを記録する「YAMAP」というアプリです。こちら、登山者が遭難した時に情報が収集できるという使い方もされるようになり、運営会社と警察が連携協定を結ぶ動きも出ています。この人のケースでは、クマらしき生き物と遭遇したことが記されていて、これも一つの有効な可視化情報になりますよね。こうして個人がそれぞれ情報を入力していけば、新たな対策になるかもしれません。

【広島県】

◆広島県の野生鳥獣の保護管理ポータルサイト
広島県のサイトでは詳細な目撃情報のマップはありませんが、「西中国地域におけるツキノワグマの生息範囲の経年変化」の可視化はしています。

◆ツキノワグマの出没を予測せよ 広島大大学院や安佐動物公園、目指すはマップ作成 空気中の「環境DNA」分析
こちらは大変興味深い動きです。広島大大学院ではツキノワグマの出没予測のシステムづくりに取り組んでいて、将来的には出没予測マップを作りたいとしています。未来の可視化できたら対策が根本から変わりますね。

【山口県】

◆YPくまっぷ
山口県も、「山口県オープンデータカタログサイト」から防犯、交通、福祉などの各種情報をマップで可視化できるようになっていて、その中に山口県警がクマの出没情報も加えました。岐阜県や京都府と似ていますね。ぜひ使い倒しましょう。

【四国】

◆ツキノワグマの目撃情報について
四国の各県でクマの目撃情報などをマップで可視化しているところはありませんが、林野庁の四国森林管理局が目撃情報があるたびにpdfで位置のマップを発信しています。

【九州・沖縄】

いません……よね。

【全国】

全国規模でクマ情報をマップで可視化したコンテンツは、秋田県のところで挙げた、産経新聞がFlourishで作ったもの以外には見当たらないような……どうなんでしょう。ただ産経新聞のものも、10月末のデータのままで、リアルタイムに更新されていくようなものではないようです。

◆クマによる人身被害マップ
日テレによるこちらのコンテンツは、被害の広がりはとてもよく分かるのですが、あくまでそのためだけの表現です。対策などに直接つなげるためのものではありません。

◆クマ被害が過去最悪173人 ブナ凶作、生息域拡大のデータ可視化
朝日新聞によるこちらの記事も、マップとしては2018年度に環境省がまとめたクマの生息域にとどまっています。

各県の取り組みをみていると、これらをうまくつなげたり、データを吸い上げたりすれば、新たな表現ができるかもしれないと感じました。(熊)



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コメント

1
江戸っ子
江戸っ子

日本農業新聞では、熊の問題は大きく報道されています。熊の狩猟することに動物愛好家が反対運動が起きているらしいですが、人を襲う熊を愛好するという、私には理解しがたいです。

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