情報の収集や対応など確認、市役所で南海トラフ地震想定訓練【宇部】
「反省点共有し、有事に生かす」
宇部市は27日、市役所で南海トラフ地震を想定した災害対応訓練を行った。篠﨑圭二市長、藤崎昌治副市長をはじめ、副課長以上の管理職66人が参加。発災直後の初動対応から災害対応に移行するまでの間、付与されたさまざまな想定に対応する図上訓練を通じて、有事の際の正確な情報把握、横断的な部局連携、先見的事態対処に必要なものを検証した。
訓練は、土曜の午前7時58分に四国沖でマグニチュード(M)7の地震が発生して、気象庁から南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発令され、市内では震度4を観測したという想定。防災体制を第2警戒体制とし、災害対策本部員を招集したところから始めた。午前9時45分に四国沖でM9の本震が発生し、市内で最大震度5強を観測、大津波警報が発令されたところから本格的な図上訓練をスタートした。
市民からの連絡を受ける受付・整理班は「がけ崩れが発生し、生き埋めになった人がいる」など、次々に付与される想定事案を整理して各担当部局や災害対策本部事務局に伝達。各部局では、想定事例への対策を協議し、各部長が災対本部で対応を報告した。
篠﨑市長は総評で、情報整理班の職員から「これはどこが対応するのか」「こうした方が良くないか」など、あいまいさや疑問に思う言葉が聞かれたことを指摘し「各職階で感じた不明な点、あいまいな点はブラッシュアップして、できるかどうかを確認してほしい。それが訓練の一番の成果になる」と伝えた。
受付・整理班の大上志麻障害福祉課副課長は「自分たちは市民の皆さんから直接電話を受けるので、できたこと、できなかったことを共有し、対策を考えることが大切」と訓練を振り返った。
訓練を企画した地域防災マネージャーの梅田信弘さんは「想定外を起こさないことが防災では大事となる。組織の弱点が分かったという点で良い訓練になった」と語った。