日本国内の米海兵隊基地を管轄する太平洋基地司令官のブライアン・ウォルフォード少将は27日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設について、「辺野古施設の滑走路は短い」との認識を示した。米軍キャンプ瑞慶覧(沖縄県北谷町など)で報道各社の取材に答えた。普天間飛行場の滑走路は約2700メートルだが、現行の計画では、辺野古はV字形で約1800メートルにとどまり、緊急時に使用が想定される大型輸送機などの離着陸は難しいとみられている。
辺野古移設を巡っては、緊急時に長い代替滑走路が確保されない限り「普天間施設は返還されない」と米国防総省が文書で見解を示したことが判明し、波紋が広がった。日米両政府が平成25年にまとめた計画では、移設により使えなくなる長い滑走路が必要な緊急時に、民間施設を使用する環境を整えることを普天間返還の条件の一つとしている。
米国防総省は、代替滑走路が用意されるまで「普天間施設は返還されない」と留保する考えを米政府監査院(GAO)に示しているが、ウォルフォード少将は「コメントできる立場にない。日米合意は条件付き返還となる。最終的な判断は私どもの上層部になる」と述べ、「日米の合意に基づき進めている」と強調した。(大竹直樹)