写真はワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・スカイダンスのロゴ。2025年12月に撮影。REUTERS/Dado Ruvic
[26日 ロイター] - 米動画大手ネットフリックス(NFLX.O), opens new tabは26日、メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)(WBD.O), opens new tabの買収額引き上げを見送り、撤退する意向を示した。数カ月にわたるワーナー買収合戦はメディア大手パラマウント・スカイダンス(PSKY.O), opens new tabが勝者となりそうだ。
ネットフリックスはパラマウントがワーナー買収提案額を1株当たり31ドルに引き上げたことを受け、この取引はもはや財務的に魅力的ではないと表明した。発表文で「われわれは常に規律を守ってきた。パラマウントの最新提案に対抗するために必要な価格では、このディール(取引)はもはや財務的に魅力的ではないため、同社の提案に対抗することを断念する」と述べた。
ネットフリックスの株価は時間外取引で約10%上昇した。
ワーナーはこれに先立ち、パラマウントによる修正案について、ストリーミング・スタジオ資産に対して1株当たり27.75ドルを提示したネットフリックスとの合意より優れているとの見解を示していた。
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ワーナーの取締役会はネットフリックスとの合意を解消し、パラマウントの提案を受け入れるかどうか、決定する必要がある。
ワーナーのデービッド・ザスラブ最高経営責任者(CEO)は声明で、「取締役会がパラマウントとの合併契約を採用することを議決すれば、株主に多大な価値をもたらす」と述べた。
ネットフリックスのアドバイザーは匿名を条件に、この取引はもはや経済的に理にかなわないため撤退するよう助言したと明かした。また、パラマウントのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)の父親でオラクル共同創業者のラリー・エリソン氏を指して、ネットフリックスには不合理に見える価格でも支払う構えを示す億万長者と競っていたと語った。「ハンドルを切らない(絶対に譲らない)相手とチキンレースをする意味はない」と述べた。
<規制上の懸念>
パラマウントがワーナーを買収すれば、2つの主要な映画スタジオ、動画配信部門「HBO Max」と「パラマウント+(プラス)」、ニュース部門CNNとCBSが統合されることになる。
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エリソン家はトランプ米大統領と関係が近いが、それでもこの取引は米連邦当局のほか外国政府、州当局による独占禁止法の審査に直面する可能性が高い。
TDコーウェンのアナリストはメモで、「連邦規制当局の承認は政治環境を踏まえれば、可能性が高いと思われる。ただ、一部の州当局、特にカリフォルニア州のボンタ司法長官がこの取引に異議を唱える可能性は非常に高く、欧州の規制当局が関与する可能性もある」との見方を示した。
ボンタ氏は、買収は決定済みではなく、パラマウントとワーナーは規制上の審査を通過していないと述べた。「カリフォルニア州司法当局は調査を進めており、厳格に審査を行う」と表明した。
パラマウントは規制当局の承認が得られなかった場合に支払う解約手数料を58億ドルから70億ドルに引き上げた。また、合併契約から離脱する場合にワーナー・ブラザースがネットフリックスに支払う28億ドルの手数料も負担することで合意している。
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