マンガワン声明の「当事者双方から求められる形で編集者が(LINE)グループに参加」というくだりについて、部外者ではありますが全く同様の事例を見たことのある身として念のため発信させていただきます。
これは信頼できる編集さんも沢山いるという前提を強調した上で書きますが、私は過去に身の回りで「編集者or元編集者がトラブルの仲裁に入る」ことで最悪の展開に発展した事例をいくつか見ています。(自分が当事者になったこともあります)
その共通点として、仲裁役編集者の極めて悪質なマニュアル的コミュニケーションがありました。
・自分は中立であると主張しつつ明らかに加害者の責任や問題を揉み消す誘導をする
・被害者側に「ここはあなたが大人になって/グッと我慢して水に流しましょう」という二次加害的な指南を何度も繰り返す
・加害者側に不利な話が出た際は必ず論点をずらすか無視をする。または加害者に同情的な意見を繰り返し、被害者の罪悪感を煽る方向に持っていく
・上記を繰り返すことで交渉相手を疲弊させ、なし崩し的に和解に持ち込もうとする
それぞれ会社も経歴も全く違う方々でありながら上記の対応や文言は驚くほど酷似しており、業界全体とまではいかなくとも一部でこうした「丸め方」がフォーマットとして共有されているのは明らかだと感じます。
また被害者側も最初は「仲裁として参加するのなら」と受け入れたものの、後から「仲裁を装った加害者側の加勢」と気づき、追い詰められるパターンが多いです。
本件について私は公開されている情報しか知らないため必要以上の推測は控えようと思っておりましたが、業界の人間だからこそ悪質な手法の存在を知っていること、被害者が和解に同意せず裁判に踏み切ったことなどから近い状況であった可能性は否定できず、少なくとも二次加害等が起きないような啓発・発信は行うべきではないかと思いました。
今後も様々な情報が出て事態も変わっていくと思いますが、皆様には
「当事者双方が希望した」
からと言って必ずしも公平な状況であるとは限らない、ということを踏まえた上でご判断いただきたいと思います。
またこうした「権力勾配を利用したコミュニケーション」が出版業界で当たり前に温存されてしまっている理由として、会社員にとっての労基のような「ハラスメントを指導できる外部の通報機関」がフリーランスメインの業界では存在しないことが挙げられます。
(公正取引委員会もありますが、金銭問題など限定的な対応に留まります)
今回のようなトラブルは氷山の一角であり、「どうせ処罰されない」という加害者(多くは企業)の安心感から過去にも似たような問題が繰り返されていることを、作家としては皆さんにご留意いただきたいと思います。
これは作家が加害者側であっても等しく非難され反省されるべきことです。
根本的な改善には法改正や行政指導の範囲を広げるなどの大掛かりな対応がなければ難しいかもしれません。
とはいえ、マンガワン作家様の多くは漫画に真摯な方ばかりかと思います。
不安も強い中、部外者ながら差し出がましい意見をしてしまいすみません。
ただ上記のような表に出づらい被害者への圧力がなかったかの検証も含め、小学館には少しでも誠意ある対応をしてくれるよう願っております。
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