【日東交通】清和公民館

 ひさしぶりに、周西線(中央門前~イオンタウン君津~君津駅南口~君津バスターミナル~中島~清和公民館、19.9㎞)へ乗りに行った。
 周西線は君津製鉄所~君津駅南口~君津バスターミナル~中島~粟倉(あわぐら)間を結んでいたが、平成21年11月1日限りで中島~粟倉間が廃止され、君津製鉄所~君津駅南口~君津バスターミナル~中島間となった(それ以前は粟倉から先、豊英や尾崎まで運行されていたが、ここでは省略)。同時に三島線(木更津駅西口~君津中央病院~君津バスターミナル~中島~粟倉)も中島までに短縮された。廃止区間については、君津市コミュニティバス中島・豊英線(鈴木病院前~中島~清和公民館~県民の森)の代替運行を開始した。
 かつては粟倉の近くにあった木更津営業所平田車庫が担当しており、中島~粟倉間の廃止後も出入庫は平田車庫まで回送していた。平田車庫は平成24年に廃止され、富津営業所へ移管されている。平田車庫跡地はソーラーパネルが設置され、現役当時の面影はない。
 令和5年9月1日から周西線の中島~清和公民館が延長され、廃止区間が復活した。しかも、かつての終点だった粟倉よりも1停留所延長されている。ただし、君津製鉄所直通が廃止され、中央門前~イオンタウン君津~君津駅南口~君津バスターミナル~中島~清和公民館間の運行となった。
 さらに、令和7年12月1日から中島~清和公民館間が5往復から11往復に増発され、利便性が向上した。引き続き、中島までの区間便も設定されている。
 これに伴い、一部区間で運行が並行していた君津市コミュニティバス中島・豊英線の運行区間と運行体制が変更された。鈴木病院前~中島〜清和公民館が廃止されるとともに、デマンド運行で電話予約が必要だった清和公民館~県民の森間は、電話予約が不要の定期運行となった。車両についても、日野ポンチョの「そよかぜ号」とトヨタハイエースの「アミー号」の2両使用だったが、ハイエースのみとなった。これに伴い、ホームページの時刻表では、「アミー号」の愛称を表記しなくなったが、現在でも車体に付いたままだ。
 そもそも、交通結節点でもない中島での乗り継ぎは無理があった。単なる日東交通のバス回転場に過ぎず、乗継割引はなく別払いとなる。中島・豊英線利用者は、鈴木病院や小糸中島農協前停留所にある「おどや君津中島店」が目的地とは限らない。清和公民館延長後も、中島以遠への利用者も少なくない。
 なお、清和公民館は令和6年1月に旧秋元小学校(令和2年3月31日をもって廃校)の校舎を利活用した「清和地域拠点複合施設(愛称:おらがわ)」へ移転した。同施設は清和公民館のほか、清和地域市民センター、清和こども園、清和地域活性化センター「せいわべーす」が複合整備されている。
 「おらがわ」のピロティにバス待合スペースとしてテーブルとベンチが整備され、雨に濡れずにバスを待つことができる。のりばとは別にバス待機場が整備され、到着後はここで待機し、発車間際になるとのりばに着ける。ここで休憩するダイヤもある。運転士にとっても館内のトイレを利用でき、簡易トイレのみの中島の回転場よりも快適であろう。なお、周西線は粟倉から大回りして清和公民館に入るため、粟倉から降りて歩いた方が早い。「おらがわ」正門の道が狭く、坂が急なためだ。
 延長当初は旧清和公民館の前に停留所があり、バスも折り返していた。清和公民館が「おらわが」に移転後もしばらくそのままだったが、取材日は解体中だった。旧清和公民館は昭和47年に開館した特徴のある建物だった。
DSC_0032.JPG↑「おらがわ」と日東交通
DSC_0034.JPG↑ポールが2本並ぶ
DSC_0022.JPG↑ピロティがバス待合スペースとなっている
DSC_9989.JPG↑待機中のいすゞPDG-LR234J2
DSC_9997.JPG↑中島・豊英線のトヨタハイエース。君津市のマスコットキャラクター「きみぴょん」がかわいい
DSC_0030.JPG↑体育館。右の建物は体育倉庫であろうか
DSC_0020.JPG↑旧秋元小学校の校章
DSC_0018.JPG↑清和こども園の日産キャラバン
DSC_9981.JPG↑バス待機場の前にある、八幡神社と一体になった西粟倉公会堂⛩️
DSC_0012.JPG↑旧清和公民館は解体中
DSC_9977.JPG↑「おらがわ」入口の看板。バスはここから入らない
 中島・豊英線は粟倉停留所前にある千葉県森林組合南部支所の敷地内に、中島・豊英線を受託運行している大新東の詰所がある。 
 粟倉停留所前のJAきみつ清和支店は令和5年2月17日をもって閉鎖され(中島の小糸支店に統合)、ATMのみ営業している。ひと足先にガソリンスタンドは閉鎖され、スタンド事務所跡は無人精米所となっている。農家の減少により、JAきみつをはじめとした全国のJAでは、支店の統廃合など合理化が進められている。
 粟倉停留所の近くには秋元郵便局がある。この一角は旧清和村の中心部だった名残りだ。旧君津町、小糸町、清和村、小櫃村、上総町は昭和45年9月28日の合併により君津町となったのち、昭和46年9月1日に市制を施行し、君津市となった。現在では過疎化による人口減少と少子高齢化が進み、清和中学校は平成31年3月31日をもって閉校した。そして、令和2年に秋元小学校が閉校となった。
DSC_9974.JPG↑粟倉停留所のポール。片側のみ設置
DSC_9970.JPG↑閉鎖されたJAきみつ清和支店。右端は粟倉停留所
DSC_9969.JPG↑粟倉停留所前の千葉県森林組合南部支所。奥に中島・豊英線を受託運行する大新東の詰所がある
DSC_9971.JPG↑秋元郵便局📮
P1050495.JPG↑粟倉折り返しだった頃の周西線で使用されていた、木更津営業所平田車庫所属の三菱ふそうU-MP218K(平成19年9月2日、平田車庫で撮影)

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