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[Stable Diffusion WebUI] RTX 50シリーズでA1111 (dev) を使ってみる

2025/12/28更新:xformersのバージョンについて注意事項を追記


先日、今さらStable Diffusion WebUI (A1111)を使うのはやめようという記事を書きました。

しかしいろいろ調べるとStable Diffusionで普通に画像生成する分にはA1111でもForge/reForgeと比較してそれほど不都合が無いことも分かりました。xformersを導入すれば速度面ではForge/reForgeに負けない、というか性能面はPyTorchのバージョンアップ最適化によるところが大きいようで、A1111もForge/reForgeもあまり変わらないようです。
何より多くのExtentionがA1111を対象に開発されてきたこと、多くのユーザーが利用してきた安心感があります。


2025/12/28追記:性能面について別記事で比較検証しました。


とはいえ性能・機能面で優位性があるわけではありませんので、A1111を使うのはやめようという方針は変わりません。しかしメイン環境に問題が起きた場合のサブや比較用にA1111を残しておくことはありと考え、この記事でA1111のインストール手順と構築される環境についてまとめます。
この記事も私の環境がRTX 50シリーズ(Blackwell)のため、Blackwell用の手順となります。

A1111のバージョン

A1111の正式版リリースおよびmasterブランチでの更新は2024/7/24のv1.10.1を最後に停止していますが、devブランチでの開発は2025年10月現在も継続しています。したがって、

  • masterブランチ(v1.10.1としてリリース済み、2024/7/24から更新なし)

  • devブランチ(v1.10.2かv1.11.0を目指して2025年10月現在も開発中)

のいずれをインストールするかを決める必要があります(フォルダを分けて両方をインストールすることは可能です)。
私がA1111公式Githubのコミットログで調べた限り、masterとdevの違いは主に以下です。

  1. V-pred対応
    V-predモデルを利用することが可能になっています。対応していることを知らなかった人も多いのではないでしょうか?

  2. sd_hijack_optimizations.py の Blackwell対応(xformers利用判定)
    このコードがどの処理で使われるものか調べてませんが、Blackwellでxformersを利用するための判定が追加されています。

  3. インストーラーのBlackwell対応
    インストーラーがGPUのモデルを判別し、Blackwellである場合はPyTorch cu128版とxformers 0.0.30をインストールしてくれます。

  4. その他の軽微な修正

devはリリースに向けた本格的なテストが実施されていないと思われるためmasterにない新たな不具合が潜んでいる可能性はあります。しかし。A1111公式はBlackwellユーザーはdevを利用するように案内していること、またmasterのインストール手順は他でも紹介記事が多数あることから、この記事ではdevのインストールについて記載します。

A1111のインストール方法

Windows PCにA1111をインストールする方法はいくつかありますが、主な3通りについて調べました。

  1. 公式v1.0.0-preリリースパッケージ(sd.webui.zip)を使う手順
    パッケージ同梱のGitとPythonを利用するため、OSのGitとPython環境に影響を与えないことが特徴です。しかし私が試した限りではCLIPインストールでエラーが発生して進めることができませんでした。詳しく調べていませんが同梱のPython環境が不適合になっているようです。

  2. 公式インストーラー(webui-user.bat)を使う手順
    自分でGitとPythonを導入しておく必要があります。それほど難しくありませんが、GitとPythonの環境について知識の無い人やコマンドプロンプトを使うのが苦手な人はハマる可能性もあります。
    Pythonはvenvで構築されます。

  3. 画像生成統合管理ツール「Stability Matrix」を使う手順
    Stability MatrixはWebUIやComfyUIなどの様々な画像生成ツールを自動でインストールしたり、それらの間でモデルや生成画像を共有管理したりできる便利なツールです。
    GitとPythonが同梱されておりOSのGitとPython環境に影響を与えません。A1111もすべて自動でインストールできます。
    Pythonはvenvで構築されます。

まとめると下表のようになります。
※ バージョンは2025年10月27日現在のものです。

\begin{array} {c|c|c|c} & \text{1. 公式パッケージ} & \text{2. 公式インストーラー} & \text{3. Stability Matrix} \\ \hline \text{Git} & \text{同梱} & \text{自分でインストール} & \text{同梱} \\ \hline \text{Python} & \text{同梱} & \text{自分でインストール} & \text{同梱} \\ & \text{3.10.6} & \text{3.10.6~3.10.11} & \text{3.10.11 or 3.10.18} \\ & \text{※embeddable} & \text{※venv} & \text{※venv} \\ \hline \text{PyTorch} & \text{2.7.0+cu128} & \text{2.7.0+cu128} & \text{2.8.0+cu128} \\ \hline \text{xFormers} & \text{0.0.30}& \text{0.0.30} & \text{0.0.32.post2} \\ \end{array}

GitとPythonのことを理解している人、エラーが発生しても自分で調べて対応できる人は2.の手順でもよいと思いますが、そうでない人は3.のStability Matrixを利用することをおススメします。

インストーラー(webui-user.bat)を使う手順

webui-user.batを使ってインストールする手順自体は他でも紹介記事が多数ありますが、devブランチを利用することでBlackwell対応のtorch入れ替え操作が不要な手順になっています。

  1. Git for Windowsのインストール
    Git for Windows公式サイトの「Download」でインストーラーをダウンロードしてインストールします。最新バージョンかつすべてデフォルトのままで問題ありません。

  2. Pythonのインストール
    Python公式サイト「Downloads」-「Windows」から "Windows installer (64-bit)" をダウンロードしてインストールします。A1111公式の推奨バージョンは3.10.6ですが、私の経験上3.10系で公式から入手可能な最終版の3.10.11で問題ありません。
    インストーラー画面では「Add Python 3.10 to PATH」にチェックしてから実行してください。

  3. A1111のインストール

    • A1111のファイル取得(gitクローン)
      インストールするフォルダで右クリックし「ターミナルを開く」を実行します。次のgitコマンドでstable-diffusion-webuiというフォルダが自動で作成されますので、二重フォルダにならないようにするのがよいでしょう。
      PowerShellのターミナルが起動するので、以下のgitコマンドを実行するとstable-diffusion-webuiフォルダにA1111のdevブランチをクローンします。

git clone -b dev https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
  • webui-user.batの編集(xformers利用の指定) ※オプション
    stable-diffusion-webuiフォルダにあるwebui-user.batをメモ帳などで開いて6行目にある "set COMMANDLINE_ARGS=" に "--xformers" を追記します。xformersを利用しない場合、この操作は不要です。

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webui-user.batの内容(編集後)
  • インストール(webui-user.batを実行)
    webui-user.batを実行するとインストールが実行され、完了後にブラウザ上でA1111の画面が開かれます。
    画面最下部にバージョン情報があります。v1.10.1-92-g6685e532はA1111のバージョンです。devの場合はmasterリリースバージョンに"-"(ハイフン)でリリース後のコミット数、コミットハッシュ値が追加されています。torchは+cu128, xformersは0.0.30以降であればBlackwellで動作するバージョンです。
    torchやxformersはpipコマンドでバージョンアップすることもできますがここでは割愛します。

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ブラウザ画面最下部にあるバージョン情報(インストーラー利用)
※各バージョンはインストールしたタイミングによって異なります

画像生成統合管理ツール「Stability Matrix」を使う手順

Stability Matrixを利用することで、GUIでとても簡単にA1111 (dev) をインストールすることができます。

  1. Stability Matrixのインストールと起動
    Stability Matrix公式サイトリリースページのAssetsからStabilityMatrix-win-x64.zipをダウンロードします。適当なフォルダ(C:\StabilityMatrix など)を作成してzip内のStabilityMatrix.exeを格納します。
    StabilityMatrix.exeを実行するとStabilityMatrixが起動します。

  2. A1111のインストール
    StabilityMatrixのパッケージ画面の下のほうにある「+ パッケージの追加」を選択します。インストール可能なパッケージソフトが複数表示されますので、その中から「Stable Diffusion WebUI」を選択します。

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Version欄のスイッチで「Release」から「Branches」に切り替えた後、メニューで「master」から「dev」に変更します。Python Versionは安定性を重視するなら「3.10.18」から「3.10.11」に変更してもよいです。
なお、このPythonバイナリは公式が配布しているものではなく、「uv」というPythonのパッケージマネージャの開発元Astralがビルド・配布しているもののようです(Stability Matrixが内部的にuvを利用しているため?)。

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「インストール」を選択するとインストールが開始されます。インストールが完了したらパッケージ画面に戻るので「歯車マーク」を選択します。

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「--xformers」にチェックして「保存」します。xformersを利用しない場合、この操作は不要です。

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パッケージ画面で「Launch」を選択して起動するとブラウザ上でA1111の画面が開かれます。python, torch, xformersは公式インストーラーでインストールした場合よりも新しいバージョンがインストールされます。
torchは既に2.9.0が正式リリースされていますが、Stability Matrixの設定によりA1111においては2.8.0がインストールされます(Forge/reForgeでは2.9.0がインストールされます)。

※ torch 2.8.0+cu128とxformers 0.0.32.post2の組み合わせは画像生成でエラーが発生する可能性があります。エラーが発生する場合は「--xformers」のチェックを外すか、手動でtorch 2.7.0+cu128とxformers 0.0.30の組み合わせにバージョンダウンしてください。

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ブラウザ画面最下部にあるバージョン情報(Stability Matrix利用)
※各バージョンはインストールしたタイミングによって異なります

まとめ

Blackwell用にA1111のdevブランチをインストールする手順をまとめました。
A1111の利用を積極的におススメするものではありませんが、サブ環境や比較環境としてはまだまだ活用する機会もあると思いますのでお役に立てていただければ幸いです。


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コメント

3
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ひろろひ🐈‍⬛StabilityMatrixユーザーのプロフィールへのリンク

コメントありがとうございます。励みになります。 ご質問のsd-webui-agent-schedulerについては私は使っていませんが軽く試した限りではA1111では動作しないようです。おそらくA1111というよりはPythonライブラリの互換性問題だと思うので、LLMにエラーメッセージを投げながら関連するライブラリのバ…

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とらのプロフィールへのリンク
とら

こんにちは、12月末にRTX 50シリーズでstable-diffusion A1111を導入しようとしていた所エラーが起こり困っていましたが、別の記事及びこちらの記事を参考にして起動させることが出来ました、非常に助かりました 厚かましいのですが2点質問があります、当方Stability Matrixを利用してstable-diffus…

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