【近本光司コラム】阪神に残った理由とは「野球の人生というよりも自分の人生を最優先に考えようと」
プロ野球選手として折り返しを過ぎた中での決断
沖永良部島で自主トレ中の近本。以前保育園だった跡地にトレーニング施設があるが、そこのブランコで休息中
【近本光司の認知を超える】 1週間もしない間に2026年の春季キャンプがスタートする。まさに球春到来と言ったところ。FAを行使せず阪神に残り5年契約を結んだ近本光司は、今年も6年連続となる鹿児島県・沖永良部島での自主トレを行った。島の住民にとっても毎年の恒例行事になっているようだ。島人との交流を大切にしている近本。落ち着けるこの場所で、FAについて、そして残留についてあらためて語った。 写真=BBM 2026年もいよいよキャンプインが近づいています。25年開幕直前以来、久しぶりのコラムになりますが、今回もお付き合いしてもらえたらと思います。昨年はリーグ優勝することができましたが、惜しくも日本シリーズで敗戦。その後、自分自身FA宣言をするかどうかで悩み、最後は残留することを決断しました。今回はキャンプインを前に、もう一度自分の言葉で残留した理由について語りたいと思います。 今年、32歳となるシーズンを迎えます。プロ野球選手として、僕自身すでに現役の折り返しを終えていると思っています。それを踏まえFAをするかどうかという考えがありました。周囲の皆さんは僕が淡路島出身で、高校、大学、社会人と関西圏でプレーしてきたことで、阪神に残留する、と当然のように思っていたのではないでしょうか。実際にはそこは本当にあまり関係なかったですし、そう思われるのは本当に嫌でした。 実際にFAを取得し、いくつかの選択肢を考えました。 1 宣言して国内FAして移籍 2 宣言して残留 3 宣言せず単年契約+ポスティングへ 4 宣言せず単年契約し海外FAを待つ 5 宣言せず残留して複数契約 この5つを考慮した上で、じゃあなぜ僕は野球がしたいのか、野球選手として現役を続けていきたいのか、を自分に問いました。もちろん家族のこと、僕が起ち上げた「LINK UP」という会社のこともあったのですが、しかしそのことは一切抜きにして熟考しました。過去のこと、未来のことも含めて自分の人生をどうしたいか、をいろいろ考えましたね。 野球人として考えるなら、先ほども言ったように僕の現役人生は残りわずか。40歳までできるとは思っていません。だからこそ、この年齢でのFA取得は「現役の終わりに近づき過ぎている」と思ったんです。でも、だからと言って「急いで何かに挑戦しなければいけない」というふうになってしまうのも違うな、と。 一方で近本光司としては、まだ31歳なんです(笑)。僕の人生、現役を引退した後のほうが長い。100歳まで生きられたら・・・
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週刊ベースボール