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マンガワン編集部が『常人仮面』めぐり謝罪「本来起用すべきでなかった」、原作者は刑事罰受けた『堕天作戦』執筆者
小学館(Googleストリートビューより)

マンガワン編集部が『常人仮面』めぐり謝罪「本来起用すべきでなかった」、原作者は刑事罰受けた『堕天作戦』執筆者

小学館が運営する漫画アプリ「マンガワン」の編集部は2月27日、連載作品『常人仮面』について、原作者の起用判断や確認体制に問題があったとして、配信および単行本の出荷を停止したと発表した。

公式声明で、『常人仮面』の原作者が2020年に逮捕され、略式起訴されていたことに言及。「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした」として、被害者や読者、関係者に謝罪した。

●「原作者として起用すべきではなかった」

声明によると、『常人仮面』の原作者である「一路一」氏は、過去に『堕天作戦』を執筆していた山本章一氏と同一人物だという。

山本氏は2020年に逮捕され、略式起訴のうえ罰金刑を受けており、これを踏まえて『堕天作戦』の連載は中止となっていた。

しかし編集部は2022年、一路一名義での新連載『常人仮面』を開始した。声明では、原作者として起用すべきではなかったと認め、何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。

また、読者や『常人仮面』の作画担当作家、マンガワンの寄稿作家ら関係者に多大な心配と迷惑をかけたとして、重ねて謝罪した。

●編集者が和解協議のグループに参加

声明ではまた、山本氏と被害者との間でおこなわれた民事訴訟の和解協議をめぐり、編集部が組織として関与する意図はなかったと説明。そのうえで、当事者双方の求めに応じて、編集者がメッセンジャーアプリ上のグループに参加したことがあったと明らかにした。

編集者は当事者に対し、弁護士を通じて公正証書を作成するよう助言したという。

編集部は「事案の重大性に対する認識および情報把握が十分であったとは言えず、不適切な対応でした」とし、あらためて謝罪するとともに、再発防止に取り組むとしている。

●作画担当作家「現実世界で人を傷つける行為があってはならない」

『常人仮面』の作画を担当していた鶴吉織理氏は同日、自身のXでコメントを発表した。

投稿の中で鶴吉氏は、山本氏について「事前に何も知らされておらず、今回、報道やSNSを通じて初めて知った」と説明。「名義変更での活動についても、何か事情があるものと受け止め、深く踏み込むことはしていなかった」とした。

そのうえで、「作品は絵空事だからこそ自由だが、現実世界で人を傷つける行為があってはならないと強く感じている」と述べ、被害に遭った人の心身の回復を願うとともに、読者に対して改めて謝罪した。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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