【高校野球】横浜高のエース・織田翔希が甲子園を「嘘をつけない場所」と語る理由
一戦必勝の精神
第98回選抜高校野球大会に出場する横浜高で2月20日、開会式の入場行進で掲げる「選抜旗」の授与式が行われた。同校は1月30日の選抜選考委員会で2年連続18回目の出場を決めた。昨秋の関東大会8強と「当落線上」の立場で当日を迎え、関東・東京地区における最後の1枠で選出。前年優勝校であり、史上4校目の春連覇がかかっている。 【選手データ】織田翔希 プロフィール・寸評 大会注目の154キロ右腕・織田翔希(3年)は授与式後、取材に応じた。 「身が引き締まる思いです。今年は最上級生として、そしてエースとしてこの授与式に臨んで、やっぱり少し責任とかそういった部分では結構、感じることはあります。今は(体調は)万全な状態ですし、開幕時には本当に過去一番の状態で持っていけるように、しっかり準備したいなと思っています」 織田は優勝した昨春のセンバツ、8強進出に貢献した夏の選手権で計9試合に登板し甲子園6勝を挙げている。聖地でプレーできる喜びと同時に、勝負の厳しさも知り尽くしている。 「甲子園や大舞台というものは、自分としては『嘘をつけない場所』だと実感しているので、どこでも当たり前のようにプレーできるように、日々の練習というものを自分は本当に意識して過ごしています」 背番号1を託す村田監督は副将でもあるエース・織田に全幅の信頼を寄せている。 「良くなってきているかなとは思っていますけど、もう良くなっているというよりも、もうどんな状況でも投げ切る、勝たせるピッチャーに。最終段階に持っていかないといけない。それは本人も分かっているので、指導というよりも、今はもう、自分でやっていくようなマインドになってきました」
エースの起用法がポイント
頂点まで5試合。エース・織田一人で勝ち上がることはできない。村田監督は投手層の充実ぶりに、確かな手応えを感じている。 「新2年生のピッチャーが良くなってきているんです。織田をどれだけ、休ませられるか。昨年よりもピッチャー陣は強化されており、能力も高いかなと思っています。左腕の小林鉄三郎、あとは(昨秋は)投げていませんが、中嶋海人もすごく良くなってきました。福井那留(2年)、東濱成和(3年)も上がってきています。(遊撃手の)池田聖摩(3年)、(外野手の)林田滉生(3年)も行けるので、6人の投手がしっかり調整してくれています」 3月19日の開会式では主将・小野舜友(3年)が前回大会優勝校として、紫紺の大優勝旗を掲げて入場行進する。キャプテンに続いて副将の優勝杯、選抜旗と続いていく。 「恥のないように、横浜高校の代表として、しっかりと行進したいなと思っています」 織田は今秋のドラフト注目の存在でもあるが「自分としてはやっぱり目の前の試合、そして目の前の相手を全力で倒すということが一番の目標です」と一戦必勝を誓う。名門校を背負う、大黒柱としての自覚をみなぎらせていた。 取材・文=岡本朋祐
週刊ベースボール