「健康な体返して」マンゴー出荷200時間残業 男性ら涙の会見 倒れる直前に上司にメール
JAおきなわ南部地区営農振興センターに所属する職員の男性(38)=豊見城市=が、月200時間を超える過重労働で脳出血を発症した労災事案で、男性らが27日、県庁で会見した。男性は、「五体満足の身体で家族と過ごせていた幸せな時間を返してほしい」と涙ながらに訴えた。 【当時の状況】ランチ時間もなく、未経験で「数億円」規模の責任者に
会見には男性のほか、男性の妻(39)と男性の代理人の金高望弁護士らが出席した。 男性によると、2025年6月から、マンゴーの出荷シーズンの対応のためにマンゴー選果場の現場責任者として、選果・販売業務全般に従事していた。 業務は多忙を極め、同19日から7月18日まで無休で勤務し、この間の時間外労働は200時間を超えていた。同19日朝に自宅1階のリビングで倒れているところを2階にいた妻が発見し、救急搬送された。倒れる数日前には上司に現場の人員不足を訴えるメールを送ったが、対応策が講じられることはなかったという。 男性によると、これまでにJA側からの謝罪はなく、「こちらが行動を起こさなければ会社が何も動かずに今回の件が、無かったこととして埋もれてしまうのが嫌だった」と会見を開いた経緯を明かした。 脳出血の後遺症で左半身に麻痺が残り、言語聴覚機能も戻らないとし、「光、音、においに敏感になり、頭痛と吐き気をすぐに感じて普通の生活が送れない」と訴えた。
男性の妻は、倒れる前の様子を「一目でわかるぐらい疲弊していた。心も身体も壊れている状態だった」と振り返った。 男性は「失ったものの代償が大きすぎて、会社に対して憤りを非常に感じる」と怒りをにじませた。「私のような被害者を出さないようにするのが自分の役目」とも述べ、再発防止を求めた。
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd
- 684
- 1,805
- 487