資格取らせても若手は次々転職…「これでは運転士養成機関だ」 人員不足で運休続く肥薩おれんじ鉄道 利用者離れ拍車を懸念
業界全体が運転士不足の中、資格を持つ「即戦力」は魅力的な人材なのだ。 □■□ 県外への転職が相次いだのを教訓に、中村社長らは昨年7月から沿線への採用活動を強化し、各地の企業説明会への参加を増やした。国が24年、鉄道運転士の免許受験資格を20歳から18歳に引き下げるという追い風もあり、運転士候補として高卒者の新規採用が見込めるようになった。熊本、鹿児島両県の高校計37校を初めて訪問。鹿児島県内の高校には県職員が同行した。 働きかけが実り、26年度には新卒を中心に7人の運転士候補を確保し、初めて高卒も採った。現在養成中の4人も含め、27年夏以降は33人まで回復、定期列車の運休を解消できる見通しが立った。 「買い物や通院など日常使いの人が鉄道を離れてしまう。一日でも早く戻さなければ」。中村社長の言葉には決意とともに焦りがにじむ。
南日本新聞 | 鹿児島