2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』の番組ロゴが決定しましたので、お知らせいたします。
【デザイン 西澤和樹】
<デザインにあたってのコメント>
二人のヘンテコで愛おしい日常、その“空気感”を感じてもらえるロゴを目指しました。モチーフに選んだのは人が無意識に書く「くせ字」。自分にとってはごく普通の文字が、他者の目には少しおかしく、だからこそ面白く映る—そんな視点のずれが二人の生活をのぞくこの物語とどこか重なり合うように思いました。揺らぐリズムと整いきらないフォルムがぬくもりを帯び、そっと物語の輪郭を浮かび上がらせてくれることを願っています。
<プロフィール>
1993年長野県生まれ。2017年京都市立芸術大学卒業。広告制作会社を経たのち、都内のブランディングエージェンシーにて媒体や業種を問わずアートディレクションを担当。複数のブランド立ち上げに参画する。タイポグラフィを用いたグラフィックデザインやロゴデザインを得意とし、広告、ファッション、音楽業界など幅広い分野で活動。2021年より作字ユニット「日刊タイポ」の日曜担当としても活動中。
【タイトルに込めたおもい】
このドラマは「化ける」物語です。急速に近代化が進む明治の日本は、人々の暮らしや価値観がどんどん「化けて」いきます。その中で取り残された人々の思いは、時に怪談という物語に形を変え語り継がれてきました。それと同じように、うらめしかったトキの世界も、いつしか、かけがえのないすばらしいものに「化けて」いくのです。
【制作統括・橋爪國臣のコメント】
西澤さんのデザインはどこかで見たことがあるようでよく見ると見たことがない、そして何度も見返すと、その度に発見があります。そんな西澤さんにロゴを作っていただければ、この物語にぴったりなのではないかと思ってオファーしました。わかりやすいモチーフではなく、二人の生活の雰囲気をロゴにしてほしいとお願いしたので、とても難しい依頼だったと思います。
完成したロゴを見て、『ばけばけ』の世界観にマッチした素晴らしいロゴだと思いました。
フォントのようでフォントでなく、ゴシックでも明朝でもない、とてもオリジナルな『ばけばけ』の文字。トキとヘブンの日常の物語が描き出す、二人の当たり前なことを何度もかみしめるかのようなロゴです。
毎日の放送でこのロゴを目にするたびに、ドラマと一体となってその味わいを深めていただけると思っています。
【物語】
明治時代の松江。松野トキ(まつの・とき)は、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子です。松野家は上級士族の家系ですが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗。
とても貧しい暮らしをすることになってしまいます。世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごします。
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込んできます。松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意します。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのでした。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされます。ところが、お互いの境遇が似ている事に気が付き、だんだんと心が通じるようになっていきます。しかも、二人とも怪談話が好きだったのです!
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな二人が夜な夜な怪談話を語り合う、へんてこな暮らしが始まります――。
※実在の人物である小泉セツ(1868-1932)をモデルとしますが、大胆に再構成し、 登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描きます。原作はありません。
2025年度後期(大阪制作) 第113作 連続テレビ小説『ばけばけ』
【放送予定】
2025年秋~
【作】
ふじきみつ彦
【出演】
髙石あかり トミー・バストウ
【スタッフ】
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭
演出:村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史
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