いきなり流木に興奮
まって、これから約2時間ダム見学なのだ。帰りにしてはどうか。あと使いみち。
動かない絶叫マシン
ちょっと自分語り入ります
およそ20年前、車の免許を取得しあちこちドライブに行っていた。昔から地図が好きだったので、地図で気になった場所に行ってはそこがどうなっているのか見てくる、ということを繰り返していた。
そんな遊びもひと段落し、ドライブの行き場所を探していたとき、友人がさり気なくこんなことを言った。
「そういえばこの辺でダムを造っているよ」
それを聞いた瞬間、俄然興味が湧いた。ダムと言えば巨大なコンクリートの壁だ。それを造っているというとどれだけ大規模な現場だろう。ぜひ見てみたい!
というわけでさっそく建設地点に向かったのだが、だいぶ手前で道が通行止めになっていて、その日は工事現場を見ることすらできなかった。しかし、僕はなんだか気になって、それからしばらくの間、その通行止めの場所に通い続けた。
すると1年くらい経ったある日、通行止めが解除されていて、それまで通れなかった道の先に進むことができた。真新しい駐車場に車を停め、できたての遊歩道を進んで行くと、目の前にあり得ない高さのコンクリートの壁が出現したのだ。
それが宮ヶ瀬ダムとのファーストコンタクトだった。ダムを下から見上げたのも初めてだし、これだけ巨大なダムを見ること自体経験がなかった。しかし見上げたダムの姿は強烈で、なぜか圧倒的な敗北感を覚えた。
目の前にそびえ立つ巨大ダムの姿に、僕は「ちょっと、これは、すごいぞ」と圧倒され、足を震わせながら家に帰ってすぐにダム専門のホームページを探した。当時、ちょうどインターネットが一般家庭に普及しはじめた頃で、面白い個人ホームページが林立していたのだ。中でも好きだったのが、現在当サイトのウェブマスターである林さんが作っていた、ガスタンクばかり集めた「ガスタンク2001」と、佐藤さんという写真家の方が水門の写真ばかり撮り集めた「Floodgates」で、こういうマニアックすぎるホームページがあるならダム専門のホームページも既にあるんじゃないかと思ったのだけど、見つけられなかった。
仕方ないので自分でダムの写真を撮り歩こうと思い、ヤフオクで5000円くらいの中古デジカメを買っていくつかのダムに行き、2000年の9月に「ダムサイト」というホームページを立ち上げた。
その後「脱ダム宣言」などダム界に吹き荒れた逆風にもめげず、あちこちにダムを見に行って、こんなすごいものはみんなに見せたい、と思って自分で観光バスを借りてバスツアーを企画した。募集人数はあっという間に埋まったのだけど、その中にデイリーポータルZの取材で林さんが参加していた(→この記事)。ちなみに当時僕はまだハンドルネームを名乗っていた。
それからいろいろあって、ダムのDVDや写真集を出させてもらったり、いろいろイベントをやらせてもらったり、いつの間にかデイリーポータルZのライターもさせてもらったりして現在に至るわけだけれど、そういう過程を踏んで10年以上経ってから改めてデイリーポータルZの皆さんを宮ヶ瀬ダムに案内している、ということを思い出して、めぐり合わせというか何というか、なんだか頭がぼーっとして逆上せたような状態になってしまった。
それ以後の記憶はあまり定かではない。
せーので後ろ向きましょう、せーの!
というわけで、僕のこだわりとしては、ダムは下から見上げてこそだと思っているので、エレベーターで下に降りてダムの中から外に出たあともすぐに振り返らず、ベストポジションまで来てから皆で一斉に振り向くことにした。
「ではせーので振り向きましょう、せーの!」
その後、一行はダムのすぐ下にかかる橋の上に移動。宮ヶ瀬ダムは観光放流と言って、毎週6分間の放流を行なっているのだけど、もちろん授与式の日程はその日に合わせた。日曜日なのでほかのお客さんも多く、橋の上は大混雑だ。
みんなの期待も頂点に達した14時、ダムの放流口から勢い良く水が噴き出した。
ヘルメットかぶって内部見学
というわけで、全員国土交通省のロゴ入りヘルメットをかぶって立入禁止区域へ。職員さんの案内のもと、いろいろ見せてもらったのだけど、保安上撮影禁止の場所も少なからずあったので、公開可能な写真だけいくつか紹介して終わりにしたい。
