作業環境にこだわる(上)開発環境や制度についての話
こんにちは。朝日新聞社CTO室の岩崎です。
普段はエンジニア組織の横断的なマネジメントと情報セキュリティーなどを担当しています。
きょうは、朝日新聞社のエンジニアとして入社した場合、どのような環境で働くことになるのかについて紹介したいと思います。
そもそも朝日新聞社で働いている人と言えば、「新聞記者」のイメージが強いかと思いますが、エンジニアも相当数在籍し、日々活躍しています。当社のエンジニア部門全体像やそれぞれの活躍については、こちらの記事もご覧ください。
今回はその中でも、皆さんが日々手を動かす「開発環境」や「制度」にフォーカスしてお話ししたいと思います。
1. ハードウェアとワークスタイル
まずは物理的な作業環境からご紹介します。エンジニアにとってPCのスペックや、働く場所はパフォーマンスに直結する重要な要素です。
パソコン・周辺機器
朝日新聞社では入社と同時に、業務用の標準WindowsパソコンとAndroidスマホを貸与しています。ただし、開発業務によってはスペック不足やモダンな開発環境に対応できない場合があるので、必要であればMacBookも貸与しています。新卒新人は研修期間中に、キャリア採用の方は入社直後にお渡しています。
開発業務にストレスがかからないよう、メモリやプロセッサなどのスペックは基本最新のものを選定しています。
2025年度で支給しているスペックは以下の通りです。
MacBook Air(M4) メモリ 16GB ストレージ 512GB
MacBook Pro(M4) メモリ 16GB ストレージ 1TB
社内には外部モニターが多数用意されています。人によってはお気に入りのキーボードを持ち込んでいる人もいます。(お気に入りキーボードの話は「作業環境にこだわる(下)」で紹介します)
オフィスは、基本フリーアドレスになっていて、同じ仕事をしている人が近くに座り共同作業で進めることになりますが、集中して作業したい場合など、1人用のブースや、みんなでディスカッションしてアイデアをまとめる場合など、それぞれの仕事のスタイルに合う場所が用意されています。
オフィス環境とリモートワークの最適化
現在は、出社とリモートワーク(在宅勤務)を組み合わせたハイブリッドな働き方になっています。
リモートワークでもコミュニケーションを円滑にするため、参加しているプロジェクトにもよりますが、「Gather」などのバーチャルオフィスツールも利用しています。これにより、オフィスにいる時のように「ちょっと隣の人に相談する」感覚で会話ができ、リモート特有の孤独感やコミュニケーションロスを防いでいます。
Web会議やチャットツールなどは充実していますが、雑談の中からアイデアが生まれることがあったり、ちょっとした気分の落ち込みを発見できたりするので、人間同士が顔を見てコミュニケーションすることは大事で、在宅勤務一辺倒にならず、適度に組み合わせた働き方がベストだとは思います。
2. エンジニアの成長を支える制度
技術は日々進化するため、継続的な学習が欠かせません。朝日新聞社ではエンジニアのキャリア形成を支援する制度を整えています。この記事を書いている私は既に50代半ばの管理職で、開発作業そのものはしていませんが、毎週本を読んだりして勉強は欠かせません。
研修とメンター制度
入社後のオンボーディングはもちろん、技術研修も充実させています。
また、メンター制度を導入しており、新入社員や中途入社の方が組織に馴染み、技術的な疑問をすぐに解消できる体制を作っています。
入社時の研修については、以下の記事を参考にしてください
また、外部の研修やセミナーを受講したり、資格を取得することも推奨しています。さらに資格試験の受験料を補助する制度を設けており、多数の方が、情報処理技術者試験、AWS認定資格などに挑戦し合格しています。
また、配属に合わせて若手社員の日常業務や精神面のサポート、孤立対策を目的としてメンター制度を整備してあります。
メンター制度とは、経験豊富な先輩社員(メンター、概ね入社5年目程度の社員)が、後輩社員(メンティー)に対して業務知識だけでなく、キャリア形成や人間関係の悩みまで幅広くサポートする人材育成制度です。
仕事そのものは、それぞれの部署で先輩や同僚に聞いていただくことになりますが、仕事上の悩みや場合によってはプライベートなお困りごとなどをメンターと相談できるような制度を続けています。
3. AI時代の最先端開発環境
昨今、AIエディタやコーディング特化のAIモデルなど、AIによる開発支援ツールが急速に普及しています。当社はこの分野への投資を惜しみません。
「100日プロジェクト」と技術部門AICoEの活動
朝日新聞社ではAIエージェントを当たり前に使えるようにすることを目標に、「100日間でAIエージェントを組織に浸透させるプロジェクト(通称:100日プロジェクト)」を技術部門で実施しました。
さらにこれを、「技術部門にAIセントリックな開発体験を提供し、朝日新聞のエンジニアリングをアップデートすること」をミッションとして、常設チームとして技術部門AICoEの活動をしています。
ツール選定の自由度(Cursor, Claude Codeなど)
開発者の生産性を最大化するため、利用できるツールは柔軟に広げています。
例えば、話題のAIエディタ「Cursor」は、全員利用できます。もちろん、ツールによって得手・不得手があり、この原稿を書いた後もすぐに新しいツールが生まれていると思います。「Claude Code」など多様なAIツールも申請ベースで利用可能です。ただし、AIツールの中にはリスクが高いものもあるため、勝手に使うことはできません。新しいツールの利用は申請をして、社内のガバナンス部門の許可を受ける必要があります。
AIツールで特徴的なのは、技術部門横断で、常に新しいAIツールをウォッチしており、有用そうなものは社内の利用申請フローに則ってスピーディーに導入できる文化があることです。使えば生産性が上がりそうというツールを試行して、有効であれば部門全体に広めていくという文化が根付いてきました。
また、メディア研究センター(通称M研)では、メンバーが研究・開発にじっくり取り組めるよう、オンプレミスのGPUサーバーも持っています。
おわりに
最後に、朝日新聞社のエンジニアとして働く醍醐味について自分なりにお伝えします。
1つ目は、自社に「一次情報」が多数あることです。ネット情報全盛の時代ですが、記者が自ら取材した信頼性の高い独自コンテンツは、インターネットには転がっていません。一次情報を大量に持っていることは、AI時代において企業としての大きなアドバンテージになります。
2つ目は、ビジネスチャンスが眠っていることです。150年近い歴史ある会社で、社内にはまだデジタル化されていないアセットが多数眠っています。
AI時代はメディアにとっては、危機でもありチャンスでもあります。
自らビジネスのタネを開拓し、今のサービスを改善し、新しいサービスを開発していくことができます。
そういう取り組みが少しでも気持ちよく進められるように、PC環境、研修制度、オフィス環境を整備しています。
私たちは今、AI時代の事業構造転換を牽引する「変革の主体」となるエンジニアを求めています。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度お話ししませんか。
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