相模川水系の3ダムで貯水量過去最少 少雨で湖底集落も露出し注目
神奈川県内の水道水をまかなう相模川水系の三つのダムの貯水量が、平年の半分以下にとどまっている。昨年10月以降、上流域で少雨が続いている影響とみられる。県はまだ節水を呼びかける状況ではないとしながらも、水の利用について注意を呼びかけている。
19日現在の三つのダムの総貯水率は36%。2001年に最も新しい宮ケ瀬湖(宮ケ瀬ダム)が完成して以来、最少という。貯水率が10%と最も低い津久井湖(城山ダム)では、日ごろ水面下にある湖岸や、ダム建設で移転した湖底の集落跡などが露出し、話題となっている。
小学生の時から30年来、釣りに訪れているという近くに住む男性(37)は「見たことのない景色」と驚いていた。
ただ、これは上流の相模湖(相模ダム=貯水率73%)の水を温存し、津久井湖から使っているため。酒匂川水系の丹沢湖(三保ダム)も含め四つのダムが連携して水を供給しており、県企業庁は「まだ節水を呼びかけるほどの危機的な状況ではない」とする。
一方、津久井湖の水を優先的に使うのも貯水率10%程度までで、その後は相模湖の水も使う。そのため、少雨が続けば相模湖でも段階的に水位の低下が予想される。
県は18日、ボートやカヌー競技の聖地として知られる相模湖面の漕艇場の利用を、26日から中止すると発表した。こうした状況を受け、県は「限りある資源として、水を大切に使用してほしい」と呼びかけている。