現金のみの老舗喫茶店、海外客がクレカを預けたまま戻らず 信じた店長がく然…「無銭飲食」にネット絶句
「たかがコーヒー1杯ですが、されどコーヒー1杯です」
日本のレトロ喫茶店はブームになっており、国内外からの人気を集めている。その一方で、個人経営の喫茶店業界は厳しさを増す実情がある。 「コーヒーが1杯630円だから、現金をわざわざATMで引き出してまで払う必要性を感じていただけなかったのだと思い、残念でした。当店はコーヒーの喫茶店です。昨今の輸入関税でコーヒー豆が高騰し、値上げを余儀なくされる中でも、コーヒーの価格だけは値上げ幅を抑える努力を続けています。毎朝、高齢の店主が始発の電車で出勤し、ネルドリップで珈琲をいれて準備をしています。たかが1杯ですが、店主が長年続けているコーヒーは、店長である私にとって大切な1杯です。質を落とさずに支出を抑えた結果がメニューの金額です」 それに、食材や消耗品、足マットやおしぼり、氷、店内を彩る花、衛生清掃にかかる費用は、すべて現金での支払いをしている。「取引先関係各社とは現金でのやり取りがほとんどで、これが個人商店の現状です。男性がおっしゃった『現金を持っていない場合、皆さんどうしているんですか?』という一言は、『今時現金しか使えないお店は時代に合わない』と言われているようで悲しかったです」と、心苦しい思いを吐露した。 一連の反響を受け、店長は「小さな喫茶店の投稿に多くの方々が心を寄せていただき、驚きと共に感謝しています」。 改めて、長年の歴史を紡いできた店を守ることについて思いを深めたといい、「私は現店主が守り続けてきたこの店を大切にしています。ご存知の通り、材料費や人件費が高騰する中で、個人商店の経営者のほとんどの方がお店の存続を守り、来店いただくお客様のために日々奮闘しています。商品代金は、喫茶店だけのものではありません。喫茶店をするために支えてくれる配送業者、卸業者、生産者など多くの関係者がいることを忘れないでほしいです。たかがコーヒー1杯ですが、されどコーヒー1杯です。安い高いはありません。1円合わなければ1円合うまで考えるのが商いです。皆様からいただいた代金は、個人商店が商いを続けていくための大切な資金なのです」とのメッセージを寄せた。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム