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生成AI時代、学校で英語を学ぶ意味ってある?ない?【学習指導要領改訂2025⑥】

2030年からの学校の姿を描く国の「学習指導要領」改訂に携わり始めて、1年が経ちました。
全体像に続き、私は外国語と特別活動のカリキュラムを考える委員になりました。どちらも今回改訂の目玉だと個人的には考えています。

今日は外国語について。この間ずっと考えているテーマです。

「生成AI時代、学校で英語を学ぶ意味ってあるの?それともない?」

【これまでの学習指導要領改訂についての投稿はこちら】

生成AIの登場で、リアルタイム翻訳が当たり前に

生成AI時代。これからのコミュニケーションは、ほぼ全部リアルタイムで翻訳される可能性があります。例えばオンライン会議で、私が日本語、誰かが中国語で話していても、きっとラグなく対話できる時代になるでしょう。ドラえもんの「ほんやくコンニャク」のような感じで、勝手に翻訳されるイメージです。

であれば、「世界の共通語」としての英語って、もう学ぶ価値はないんでしょうか

役に立つから学ぼう、の時代の終わり

英語が話せたら、旅行先で困らないよ!
英語が話せたら、いい仕事につけるかもよ!
英語が話せたら、外国人と直接話せるよ!

これまで私たちが英語を学んできたモチベーションは、「英語を学んだら役に立つよ」と教わってきたことも大きいのではないでしょうか。

でも、この「役に立つ」は、「生成AIでできるよ」となったら、一気に色褪せてしまいます
生成AIの自動翻訳があれば、旅行先でも仕事でも日常でも、情報を伝えることはできそうです。
自分で英語を学ばなくても何とかなるなら、苦労して英語なんて学ばなくてもいいと思ってしまいますよね。

「役に立つから学ぼう」で納得できる時代は、もう終わりかもしれません。

学校現場が向き合う時代の変化

ところで、いま学校現場が向き合わねばならない課題は大きく分けると2つだと思います。

1つ目はもちろん、生成AI時代の進展
生成AI時代、知識や技能を身につけるだけならAIと一人で勉強したほうが早いのではないか。そんな感覚は少しずつ広がっているように感じます。「役に立つ」知識や技術を学ぶ場としての学校の意義は、これからますます小さくなるのではないでしょうか。

2つ目が、学校現場の多様化
地域社会だけでなく、学校の中にも、日本語が話せない子たちが増えています。不登校の子、障がいのある子も少なくありません。

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出典:「論点整理ポイント資料(詳細版)

この2つの課題に向き合う中で、今回の学習指導要領改訂では「学校は民主主義を学ぶ場」であるという点が強く意識されています。詳しくはこちらの記事をぜひ。

AI時代、外国語を必修とする本質的意義とは?

生成AIがあれば、英語なんて学ばなくてもよさそう。
そんな時代だからこそ、今回、文科省の会議では「AI時代に外国語を必修とする「本質的意義」の再整理」から議論をはじめました。その際に念頭にあったのは、先程の2点です。特に、「学校現場の多様化」は、外国語を学ぶ上で重要な視点ではないかと考えます。

「AI時代に外国語を必修とする「本質的意義」の再整理」。今のところ、以下の2つが提示されています。
1️⃣言葉、文化、コミュニケーションへの深い理解を育むこと
2️⃣自分の考えが磨かれて思考が深まる、人間関係が豊かになること

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出典:「【資料】「内容の一層の構造化」について

外国語の学びを通じて、民主主義を学ぶ

私が個人的に大切だと思うのは、以下の2点です。

1つ目は、異なる文化を知るということ。自分の「当たり前」がみんなの「当たり前」ではないということを知ることは、多様化する時代にとても重要なことではないでしょうか。
言葉がまったく通じない他者を目の前にしたとき、人は直感的に怖さやもどかしさを感じてしまうものです。だからこそ、言葉を理解するということは、他者に思いが伝わったという喜びに加えて、安心感にも繋がるのではないでしょうか。例えば、「目の前で話されている言語は英語だ」とわかるだけでも安心するということ、あると思います。

2つ目が、多様性の包摂の必要性を体感するということ。議論の中で印象的だったのが、「どんなに生成AIが進化しても、母語はなくならない」ということ。ということは、「母語を持ちながら、外国語を学ぶ」という過程における学びはきっと残るはず。
例えば、留学の意義は、言語の壁に直面して、マイノリティとして生きること、と言われることがあります(私にとっては何よりの学びでした)。一時的に「言葉が通じない状況」に立たされるこのプロセスを、日本にいながら体感できることは、様々な他者のことを想像し、多様性を包摂する力を育むことに繋がると期待します。

いずれの観点も、「民主主義を学ぶ場」という学校の意義に繋がる、大切な役割を外国語の学びが担っていると言えるのではないでしょうか。

こう考えると、生成AIがあるからといって、外国語を学ばなくていいとまでは言えないと私は考えています。あなたはどう考えますか。

AI時代の英語授業の意義について、朝日新聞に取材いただきました。以下のリンクから、2026/02/23の11時まで無料でお読みいただけます。もし見られない場合は、登録すれば1か月無料でお読みいただけるようです。

単独インタビューしていただいたこちらの記事も是非。こちらは2026/2/27の14時まで無料でお読みいただけます。

あなたの声を教育の未来に活かす、10年に1度のチャンス

今回の議論は、教育の未来を変えるだけでなく、日本の未来を変えうる力があると私は信じています。その議論を地に足のついたものにするためには、「学校現場のいま」を届けていただくことが必要です。既に、たくさんの方々からお声を寄せていただいています。ありがとうございます。すべてを取り上げられるわけではありませんが、とても参考になっています。

教育に携わる者すべての主体性を引き出し、活かせるような環境づくりに資する学習指導要領を実現するため、あなたの声が必要です。どんなことでも構いません。以下のアンケートフォームからぜひお寄せください▶

https://forms.gle/DjpXLrNk3p2NcPSp6

あなたの声が、2030年からの学校の未来を創ります。ぜひ、あなたの想いを聴かせてください。よろしくお願いいたします。

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芦屋を世界一住み続けたいまちへ! 💼芦屋市長(2023.5〜) 🎓灘中高→東京大学→ハーバード大学 🏉学生時代はラグビーに熱中 🏫公立小中学校の教育の質向上 世界に誇れる芦屋を創るため、市民のあなたとの対話を大切に、芦屋の魅力を最大限に引き出します。あなたの力を貸してください!
生成AI時代、学校で英語を学ぶ意味ってある?ない?【学習指導要領改訂2025⑥】|高島りょうすけ | 芦屋市長
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