膨大なデータをもとに人の疑問に答えたり、分析したりすることが得意なAI(人工知能)。学校の授業や、授業中の生徒たちの様子をデータとして集め、分析し、指導に役立てる取り組みも始まっている。
「中国はなんという国だったでしょうか」。黒板の前に立つ教師が問いかけると、生徒たちが一斉に手を挙げた。
数年前に東京学芸大付属竹早中(東京都文京区)で撮影された、社会の授業の記録映像だ。授業を担当したのは上園悦史(うえぞのよしひと)・主幹教諭(53)。教師として30年近いキャリアを持つ。
この授業の録画をAIに分析させると、30分ほどで「生徒の当事者意識と知的好奇心を最大限に引き出している」「生徒同士で問いを立て合う活動を組み込むことで、生徒自身の『問いの質』を高める方向性も考えられる」などとする約20ページのリポートを生成した。
上園教諭は「先生同士で授業の研究会をすることはあるが、ここまで多角的に授業をみてくれる人はいない」と評価する。
評価指標を独自に作成
竹早中では文部科学省の実証…