CDNに障害が発生すると繋がらなくなる原因
2025年11月後半にCloudflareの大規模障害でサイトに繋がらなくなった事がありますが、
2025年12月や2026年2月20にも障害が発生してSteam関連のサーバに影響が出てオンラインゲームに問題が発生していた様です。
今回はCDNプロバイダに障害が発生すると何故接続できなくなるのか説明します。
【ネットワークの構造】
CDN(Contents Delivery Network)の説明の前にネットワークの構造を理解する必要があるので説明します。
IPアドレス管理の基礎知識
↑のJPNICの説明が分かりやすいですが、全世界のネットワークは以下の様にIPアドレスを統括管理しているIANA(Internet Assigned Numbers Authority)(ICANN)から各地域の統括レジストリに分配、
更にそこから国別のレジストリ(JPNIC等)に分配し、更にそこから指定事業者に分配後、各都道府県のISPに貸し出す事で、消費者がネットワークに接続出来る様になっています。
IANA
├ARIN(北アメリカ)
├LACNIC(中南アメリカ)
├RIPENCC(ヨーロッパ)
├AFRINIC(アフリカ)
└APNIC(アジア)─┬IRINN
├JPNIC─-┬指定事業者
├CNNIC ├指定事業者
└~ ├指定事業者─-┬ISP(OCN)
└~ ├ISP(So-net)
├ISP(BIGLOBE)→End User(消費者)
└~
【CDN(Contents Delivery Network)とは】
基本的にネットワーク上のコンテンツは、提供元がある国の企業向けISP(Internet Service Provider)のサーバにデータを置いて全世界に提供される様になっています。
なので、例えばヨーロッパでも西の方にあるドイツやフランス等のサーバにあるコンテンツに、遠い日本からアクセスしようとすると、Ping値が高く通信の応答速度が遅いので、サイトの場合読み込み速度が遅かったり、ゲームの様なリアルタイム通信の場合回線速度の問題でラグが発生する、動画等のストリーミング再生の場合頻繁に止まるといった症状が出ます。
CDN(Contents Delivery Network)は、コンテンツのオリジナルのデータが存在するサーバがある場所が遠いほどアクセス速度が遅くなる問題に対処する為に、
地域毎の特定の国のレジストリ下の指定事業者やISPにコンテンツ専用のサーバを置き、オリジナルのサーバからのデータのコピーをCDNのサーバに置く事で、オリジナルのサーバにアクセスするより素早くコンテンツのデータを消費者が取得出来る様にします。
ドイツのコンテンツに日本からアクセスしようとすると以下の様にアクセスする必要がありますが、
ISP→指定事業者→JPNIC→APNIC→RIPENCC→DENIC(ドイツ)→指定事業者→ISP→オリジナルコンテンツサーバ
CDNのサーバにデータがある場合、遠くてもAPNIC下にデータがあるので、その分データの読み込みが早くなる訳です。
例えるなら消費者が近場のProxyサーバを経由して2回目のアクセス速度を上げる行為を、コンテンツ提供側が予めデータのコピーを消費者の近場のサーバに置いてアクセスさせる様にしている感じですかね。
【CDNサーバに障害が発生すると繋がらない理由】
昨年の11月から度々問題を起こしている大手CDNプロバイダーのCloudflarは東京にも拠点を置いてCDNサービスを展開しています。
ネットワークの構造上CDNサーバに問題が発生していても、オリジナルのサーバにアクセスすれば見れるのでは?と考えるかもしれませんが、CDNサーバにデータを置くのはアクセス分散の目的もあるので、
コンテンツサーバにアクセスしてきた者のIPやホストの情報から自動的に近場のCDNサーバに飛ばす様に設定してあったりします。
Cloudflareが大規模障害の原因を発表、XやChatGPTなどインターネット全体に影響を及ぼした障害はサイバー攻撃ではなくシステムの問題
なので、↑の記事の画像の様にオリジナルのサーバが生きているのにCDNサーバに障害があると接続できない問題が出る訳です。
サーバを自分で選択できる様な設定だった場合は遅くてもアクセス出来たりしますが、自動で飛ばす設定になっていると無理なので、障害が解消するまで待つ様にして下さい。
動画配信等のリアルタイム通信でのコンテンツが増えて通信データ量が増えている為、分散化が重要になっているのでCDNサーバが使われている訳ですが、
CDNサーバに障害が発生すると経由しているコンテンツの多くがアクセス不能になる事があるので、コンテンツのサーバ自体やISPの局内機の障害の他に、中継のCDNサーバに障害が発生しても繋がらなくなる事がある、
と覚えておくと焦らない様になれるかもしれません。
尚、ブラウザでアクセスした場合↑の記事の画像の様にInternal server errorの表示が出るので、ゲーム等で接続できない場合は、ソフト提供元の公式サイトやSteam等のプラットフォームにアクセスして確認して下さい。
公式サイトやプラットフォームの接続先も同じCDNサービスを利用している可能性が高く、こちらで確認できるので。
ゲームクライアントの場合ただ接続できないだけで原因を表示しないので分かりません。
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