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Conversation

昔、優秀な台湾人の女性スタッフが会社に勤めていた。 彼女は夫の仕事の都合で台湾に帰ることになった。 そもそも日本に来たのも、夫の仕事がきっかけだった。 彼女は台湾ではCGクリエイターとして働いていたが、日本に来てからは私の会社で力を発揮してくれていた。 やがて送別会が開かれることになった。 彼女は会社によくなじんでおり、社員は全員が参加した。彼女は人気者だったのだ。 乾杯のあと、彼女は別れの挨拶をした。 「私の夫は日本が大好きで、貿易の仕事で日本に来ました。夫が日本を好きになったきっかけは『ドラゴンボール』でした。それで日本語を勉強し、日本で働くようになりました。私は夫から日本語を教えてもらいました。 そんな私がこの会社に入って、『ドラゴンボール』の映画のスタッフになれたことは、本当に驚きでした。 夫は“すごいね”と褒めてくれました。とても誇らしかったです」 そう言って、彼女は涙を流した。 「みなさんが、私に分かりやすいようにゆっくり日本語を話してくれたことが、とても嬉しかったです。日本の人はみんな良い人です。私は納豆以外、日本が大好きです」 そう言うと、彼女はこらえきれずに泣き出した。 台湾に帰ったあと、彼女はちょっとすごい仕事を手がけるようになった。 もともと台湾で、日本でいう東京藝術大学に相当する大学を卒業し、三か国語を話せる才女だったのだから、それも当然かもしれない。 彼女と夫は、もともと日本のアニメやゲームが大好きだった。 そして二年間日本で暮らし、日本をさらに好きになったのだという。 いつか、彼女に会いに台湾へ社員旅行で行けたらいいなと、今でもふと思うことがある。