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目次

第一部: はじめに

日中学生会議について

● 沿革

● 理念

● 第39回 日中学生会議の理念

● 実行委員会 委員長あいさつ

● 第39回 日中学生会議 実行委員会

● 実行委員会 委員活動

第二部: 実施報告

● FEC College

● 第一回オンラインイベント

● 第二回オンラインイベント

● 第三回オンラインイベント

● 字幕組

第三部: 活動感想

第四部: おわりに

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第一部 はじめに

日中学生会議について

文責: 寺社下弥生

■沿革

外務省および一般社団法人 日本外交協会主催 全国学生国際問題討論会「ザ・フォーラム」入

選者より発案。日中関係に関心のある日本人学生融資が1986年実行委員会を設立したことが

はじまりである。1987年夏、中国・北京において第1回 日中学生会議本会議を開催し、本年で39

回目の開催となる。

■理念

“日中友好へ、学生の挑戦”

“日中友好”とは、お互いの国、国民に対し、好印象を抱いていることであり、人と人との交流が

活発なことだ。さらに、国際社会で両国が協力し合うことでもある。”学生の挑戦”とは、日中友好

を願うチャネルとして、限りない可能性を持つ学生レベルからの積極的かつ情熱的な試みであ

る。

■第39回 日中学生会議の理念:

「好奇心の海原を越えて~未知を求め、道を拓き、先駆者となれ~」

昨今の日中関係は政治的には回復の兆しを見せつつあるものの、一方で国民レベルでの相手

国に対する印象は中国の日本に対する印象が年々上昇傾向にあるに比べ、日本の中国に対す

るそれは依然として負のイメージが非常に強い傾向にある。情報が氾濫する現代に生きる私た

ちはときとして両国の対立に引っ張られ、思考を停止させがちである。このような状況の中で、私

たち学生の立場からできることは、この「学生」という身分を大いに生かして本音の議論を展開さ

せることによって、草の根からの日中関係のさらなる発展と友好化に貢献することであると考え

る。

第39回 日中学生会議は、「好奇心の海原を越えて~未知を求め、道を拓き、先駆者となれ~」

という理念を掲げた。ここでの「海原」は、国際交流における3つの障壁、「言語的障壁」、「地理的

障壁」、「心理的障壁」を表している。これまで以上に活発な学術議論や共同生活を通して言語

的、地理的、心理的障壁を乗り越え相互理解を深めたいという意思を込め、この理念を掲げた。

それを体現するかのように、第39回 日中学生会議では、これまでの日中学生会議で設定された

ことのない分科会を多く設定することで、新たな視点から日中関係を見つめることに努めた。ま

た、これまで実施されたことのなかった一部分科会における言語指定を行い、両国にとってフェア

で学びのある議論ができるよう努めた。

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こういった中で日中両国の学生が社会問題について議論することで、メディアや社会的風潮に

囚われることなく多角的に物事を見つめ主体的に判断する姿勢を養うことを狙いとしている。また

「草の根運動の最前線」として学生自らが日中関係に潜在している課題を見つけ解決策を社会

に発信することで、日中両国の学生がより広い視野を持ち、日中友好に貢献できるのではない

かと考える。

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■実行委員会 委員長挨拶

第39回 日中学生会議 実行委員会 委員長 寺社下弥生

報告書を書くにあたって、歴代の報告書を見返していました。委員長挨拶にはどれも、「例年通

り日中学生会議が開催できたこと、そしてこのようにして無事にすべての活動を終えられたことを

とても喜ばしく思っています。」という文言が含まれていました。一見すると当たり前に見えるよう

なこの言葉を自分が書けずに終わると思うと、どうしてもやりきれない気持ちに苛まれます。変化

が激しいこの時代において、昨年までの「当たり前」などもう通用しないのだと改めて思わされた

瞬間でした。それでも、第39回 日中学生会議 実行委員会としてできる任務を果たし、令和 2 年

9 月 27 日の第3回オンラインイベントをもちまして、第39回 日中学生会議は幕を閉じました。こ

の一年間ご支援・ご協力いただいた OBOG の皆さまおよび、顧問の先生方々をはじめとした関

係者の方々に厚く御礼申し上げます。

私は、第38回 日中学生会議でメディア分科会の参加者として参加いたしました。その3週間は

私にとってあまりにも衝撃的でした。国籍も性別も年齢も、どんな肩書きも煩わしく思うくらい、

ボーダーレスなコミュニティで約60名の学生と関わり、あれから1年以上が経ったいまも、日中学

生会議とのご縁によって人生の幅が広がり続けているのを感じています。そんな経験を、そんな

コミュニティを、今度は自分が創り出したいと思い、第39回 日中学生会議で委員長を務める運び

となりました。

そして私と同じように、来期も継続して日中学生会議に関わり続けたいと言ってくれた第38回

日中学生会議からのメンバー5人と、参加経験はなくとも団体の理念に共感し一緒に運営したい

と手を挙げてくれた新規メンバーの2人を迎えて第39回 日中学生会議 実行委員会は発足しまし

た。OBOGの方々からアドバイスをいただきながら、きっと歴代のどの代よりも早いであろう時期

から本会議に関わるすべてのスケジュール決めや宿泊先・航空券の手配をしていました。また、

これまでの本会議でボトルネックとなっていた言語の問題を改善すべく、中国側委員と何度も対

話を重ねて制度の改革も行いました。私自身この1年間、至らない点ばかりだったとは思います

が、それでも一日たりとも日中学生会議のことを忘れて過ごせる日はありませんでした。「団体と

してすべきこと」と「第39回 日中学生会議 実行委員会として創り出したい価値」を天秤にかけな

がら、8人の委員それぞれが大切にしたいことやそれぞれの強みを生かして本年度の日中学生

会議にしか提供できない価値を徹底的に話し合い、それらをできるだけかたちにしてきました。

そしていよいよ参加者選考、と意気込んでいた矢先、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感

染拡大に見舞われました。一時的な流行に過ぎないだろうと募集を続けていたものの、本格的な

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流行がはじまり、参加者に対して本会議の価値と基本的な安全と健康を担保できないだろうとい

う理由から開催を中止する運びとなりました。

自分の生活と、頭の中の大きなパイを占めていただけに、意思決定者ながら「中止ってこんな

にもあっけなく決まってしまうものなのか...」と動揺を隠さずにいられませんでした。委員長を務め

てから数ヶ月、8月の本会議でまだ見ぬ参加者のいきいきとした顔や、委員の達成感に満ちた表

情を見るためならどれだけ忙しくても、どれだけ大変でも頑張ることができました。そんな中で、私

たちが期の理念として掲げていた「海原」を、渡る手段すら与えられず本会議の夢は断たれまし

た。

そこから、気持ちを切り替えて委員全体で「いま、私たちにしか提供できない価値」を突き詰め

た結果、辿り着いた先がオンライン講演会でした。ご縁をいただいた日本アジア共同文化協力機

構の各位が全面的にバックアップしてくださったおかげで、私たちが目指していた「狭い層に深く

刺すコンテンツ」を提供することができました。この間、委員も本会議中止で憔悴していたかとは

思いますが、気持ちを繋いで3回のイベントを成功させてくれました。最後まで前を向き続けてく

れた委員のみんな、本当にありがとう。

最後まで暗い話になり恐縮ですが、私たちなりに試行錯誤はしたものの、それでも私自身の中

では未だ不完全燃焼のままで、「こんな状況でも私たち、頑張ったよね」とハッピーエンドにして終

わりたくない自分がいます。一年間委員を務めた達成感以上に、あの時もっと違う選択肢は考え

られなかったのかという後悔や、一年間一緒に走り続けてくれた同期の委員の心の中に、最後

何か残るものはあったのだろうかという無念さが募っています。ただ、過ぎた時間は取り返せない

し私が来年も継続して委員をできないことも事実です。だからこそ、第39回の中止がどんな形で

あれ意味を為すように、これからも日中学生会議の1サポーターとして誰よりも今後の日中学生

会議を応援していきます。

繰り返しになりますが、イレギュラーが続いた本年、エールを送り続けてくださったOGOBの各

位、支えてくださった顧問の先生方、最後まで妥協せずに向き合い続けてくれた委員の皆および

このたびの日中学生会議に関わってくださったすべての各位に厚く御礼申し上げます。

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■第39回日本側実行委員会 委員:

役職 名前 所属

実行委員会

委員長

寺社下弥生 台湾国立政治大学 コミュニケーション学部 広告学科

総務 中村千聖 国際教養大学 国際教養学部

総務 劉紫微 筑波大学 日本語日本文化学類

広報 樫本佳韻 早稲田大学 文学部 西洋史学科

広報 加藤洋一 アメリカ創価大学 リベラルアーツ

企画 石ヶ森祐 国際基督教大学 教養学部 アーツサイエンス学科

渉外 山下紗季 神奈川大学 外国語学部 中国語学科

渉外 堀口英利 キングス・カレッジ・ロンドン

社会科学・公共政策学部 戦争学科

■第39回中国側実行委員会 委員:

役職 名前 所属

委員長 李小萌 天津外国语大学 外交学

副委員長 李冠儒 北京大学 亚太研究

総務 李子扬 北京外国语大学 日语

委員 许函睿 四川外国语大学 俄语

委員 孟想 北京外国语大学 豪萨语

委員 周可 北京大学 国际政治

委員 陈露文 早稻田大学 教育学

委員 张瑜 西安外国语大学 国际经济与贸易

委員 张宇浩 天津外国语大学 外交学