「自分は暗い性格なのに」と思い、人前で明るく振る舞うことに以前の私は疲れていたが、そもそも私は「自分は暗い」という看板を掲げることで、相手に「わかってくれ」と丸投げし、健全なコミュニケーションを怠っていたことに気づいた。本当は、暗さも明るさも、
「その時々で揺れ動く自分の一部」でしかない。
人は誰しも、晴れた日もあれば曇った日もある空みたいなもので、「私は晴天です」「私は雨です」と固定するから苦しくなる。
大切なのは、今日の天気を相手に伝える練習をすることだった。「今日はちょっと曇ってる」「今は晴れ間が見えてきた」と。
自分をひとつのラベルで説明しきろうとするのをやめたとき、相手との深い対話が始まる。性格という固定概念をほどき、その瞬間の自分の状態を正直に扱えるようになれば、「演じ続けなければならない自分」という重荷をおろせる。
固定された役を降り、ありのままの揺らぎを許した瞬間、人は初めて本当の意味で楽になれる。