外国人材、もう安く雇えない 実習生賃金10年で4割増
Inside Out
・深刻な人手不足で外国人材に光
・新興国の賃金は上昇、日本との差は縮小
・外国人材の確保には賃上げが不可欠
人手不足の深刻化で外国人材の存在感が増している。日本人が集まりにくい業種を中心に採用のニーズは強い。技能実習生の平均賃金は10年前の1.4倍となり、日本人の若者との格差は縮小している。今後は新興国の賃金上昇で、海外の若者が期待する水準も上がる。生産性を高め日本国内で賃上げを...
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(更新)- 吉田徹同志社大学政策学部 教授ひとこと解説
「人生は短い、何度目の秋(略)毎日牛のように働かされた(略)もしもう一度機会があっても再び日本に来たくない」。ある技能実習生が詠んだとされる詩である。 そもそも労働力が大量に存在することを前提として経済活動を行うという発想自体は21世紀には通用しなくなっている。先進国の人口増打ち止め、人権意識、労働集約型産業の衰退など複数の理由からだ。これは国内でも同様で沢山の人を競争させ生存者だけに有形無形の報酬を与えるというモデル自体が成り立たなくなっている。つまり外国人労働者への目線は、日本人の労働者と同じ目線なのだ。その思考の根幹を修正しない限り、問題は解決しないだろう。
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(更新) - 鈴木亘学習院大学経済学部 教授分析・考察
外国人労働者にとっては「安すぎる円」で賃金をもらう以上、高い賃金をもらわなければ見合わない。実質的に、単純労働の外国人を安く使おうとする技能実習制度は、人権侵害の改善云々の前に、もはやビジネスモデルとして限界に達している。政府は現行の技能実習を手直しして、それに代わる新制度を作ろうとしているが、これは筋の悪い話だ。むしろ、実習生制度を完全に廃止し、適正な賃金を支払って、「労働者」として、正々堂々と外国人を迎え入れる方向を考えるべきではないか。せっかく、特定技能という在留資格を作り、どんどん業種を広げて基準も緩和してきたのに、まだまだ十分に使われているとは言い難い。特定技能をもっと活用すべきだ。
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(更新) - 大泉一貫宮城大学 名誉教授別の視点
農業も外国人労働者がいないと立ちゆかなくなっている。農場のマネージャークラスの人材が不足しているからだ。単純作業ではなく、機械化やIT化が進む農場の工程管理全般を任せられる人材である。こうした人材は、技能実習制度では集まらない。 現場では、賃金を上げ、日本人と対等の労働者として扱い定着を目指す経営者が増えている。中には、記事にあるインドネシアですら賃金が高いので、カンボジアからの労働者に期待するという苦肉の策を考える者もいる。生産性向上に前向きに取り組みはじめた農業経営者も多い。外国人労働者の流動性が高くなることは、結果として日本の農業の成長にプラスになると思う。
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(更新) - 竹内薫【エキスパート歴】2021年3月~2025年11月別の視点
「技能実習に代わる新制度案は同一企業で1年超の就労などを条件に本人の意向による転職を可能とする」。こんな当たり前のことが禁止されていたのですね…。海外からの人材は日本再生に欠かせないと思いますが、なぜこうも後手に回るのでしょうか。
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