東京都知事選に出馬して政治経験がないものの約15万票を獲得したAIエンジニアの安野貴博(あんの・たかひろ)氏(34)が8日午後、都内で記者会見を開き、夏の参院選に立候補することを表明した。
代表を務める新党(政治団体)「チームみらい」を結成し、自身は比例代表で出馬する。他に候補者を選挙区も含めて10人以上擁立する方針だという。
◆候補者は「優秀なエンジニア」を
安野氏は会見で「永田町でエンジニアチームを立ち上げることができれば」と強調。候補者は、優秀なエンジニア、リサーチャーで構成するとした。現時点では、比例では3人、選挙区では7人の擁立を計画しているという。
また、安野氏は出馬の理由と新党結成についてこう説明した。
「テクノロジーで日本を良くしていくための最短経路であり、最善の道は自ら永田町に議員として入っていくことだと思いました。既存政党に入るような形では、さまざまな既存の利害関係がありますので、われわれの考える改革を進められなくなってしまいます。ゆえに、厳しい道だと理解しつつも、自ら政党を立ち上げることにいたしました」
◆「永田町エンジニアチーム」で政治の世界をDX
安野氏は今年1月、AIなどのデジタル技術を使って政治や行政に民意を反映させるプロジェクト「デジタル民主主義2030」を打ち出した。
自治体や議員と関わる中で、デジタルへの理解不足を感じたといい「永田町の新陳代謝を促し、硬直化しているシステムを進化させるきっかけになる」と力を込めた。
今後、国政政党の要件を満たせば、政党交付金を使って「永田町エンジニアチーム」をつくり、政治分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、子育てや教育科学技術への投資、文化振興に力を入れると表明。他党の政策立案なども支援する。
安野氏は東京都文京区出身で、東京大学工学部を卒業。外資系コンサルティング会社を経て、AIを活用したスタートアップ企業を創業した。
行政のデジタル化を進める東京都の外郭団体「GovTech(ガブテック)東京」のアドバイザーも、昨年11月から務めている。任期は5月12日まで。
昨年7月の都知事選では、15万4638票を獲得。知事選後はテレビやウェブ番組に出演。SF作家として小説も出している。(鈴木里奈)
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