本年度いっぱいで116年の歴史に幕を下ろす鳥取市気高町山宮の逢坂小で、地域の一体感を高めようと、住民有志らが22日、閉校記念イベントを開く。地元の和太鼓団体の演奏や児童による群読、近年の学校の様子を紹介する上映会を実施。同校の歴史を振り返り、地域が新たな一歩を踏み出す機会とする。
同校は1909(明治42)年に開校した。当時は196人の児童がいたが現在は16人まで減少。同町内の4小学校の中で最も児童数が少ない。4校は再編統合が決まっており、2031年度に新設校を設置する予定だが、同校は地元の要望を踏まえて26年度に近くの浜村小に先行編入。昨年から交流事業を展開している。
閉校記念式典には児童や卒業生、住民、学校関係者ら約250人が参加を予定している。群読では児童が地元の魅力、学校での思い出を気持ちを込めて読み上げる。歴代の卒業写真の展示や来場者全員での校歌斉唱もある。学校活動の様子などをまとめた記念誌の制作にも取りかかっている。
実行委は開催資金を調達するためクラウドファンディングを実施し、目標額の60万円を上回る72万7千円が集まった。住民が寄付金を直接持参した例もあり、同校の田見栄校長は「学校を思う気持ちの強さを感じた」とほほ笑む。
地域の再出発となるイベントに向け、実行委の一人で卒業生の平尾彩乃さん(26)は「当日は同級生5人のうち4人が集まる。新たなつながりを意識するきっかけにしたい」と強調。伊藤浩二実行委員長は「学校がなくなっても、地域の宝である子どもたちはいる。地域を次世代に引き継ぐようなイベントにしたい」と意気込む。