「砂澤ビッキ」という芸術家をご存知でしょうか
北海道旭川近文コタン出身(1931–1989)。
アイヌの血を受け継ぎ、
その精神を現代芸術へと刻んだ彫刻家です。
渦巻く文様。
うねる線。
生命のように広がるかたち。
伝統のアイヌ文様は、
やがて「ビッキ文様」と呼ばれる
独自の造形へと変わっていきました。
大地を思わせる大きな木彫。
繊細に刻まれた文様。
即興のドローイング。
その作品は、
静かでありながら、どこか荒々しい。
ビッキ先生は制作の合間、
書斎にこもり、本を読み続けました。
澁澤龍彦、シュルレアリスム、
世界の民族芸術、
人と自然の関係。
その読書の時間が、
先生の作品に深い影を落としています。
現在、北海道立旭川美術館にて
「砂澤ビッキの生きた時代」展が開催中です
会期:2025.12.13 – 2026.03.15
今回の展示では、
初期から晩年までの作品を紹介。
そしてロビーでは、
大作《芽》が公開されます。
ビッキ先生の生きた痕跡
彫ったのは人の手。
削ったのは、時間と風。
すべての作品の中に、
北の大地の呼吸が生き続けています。
機会がありましたらぜひ
