立香「衝撃の事実……!」
サボってた間にnovel/16695184がチマチマ伸びてたみたいなので続編をば。正直あんまりつながってませんが、楽しんでいただければ幸いです。
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そっくりさん見比べ大会────────それは、英霊エミヤと戦時村正の容姿が実は瓜二つだったことに端を発したカルデア内のプチお祭り────所謂いつものバカ騒ぎだ。
こいつらは似てる、イヤこいつらの方が……ワイワイガヤガヤ
カルデア職員、サーヴァントを問わず娯楽に飢えた愉快な仲間たちが食堂に集まり、ひとしきり騒いだのが昨日の話。
結局、似てる似てないの話になると、同じ依り代に憑依した議事サーヴァントやら、オルタナティブ────別側面同士の同一人物には勝てないと言うことで解散となったのだが──────。
「まぁ村正とアーチャーが似てるのは当然よね。だってあの二人…モガッ」
「シトナイ嬢、それ以上は言ってはいけない」
そんなエミヤとシトナイのやり取りを影からこっそりと見つめている者がいた──────────。
「で、エミヤとシトナイの会話……どう思う?」
「どう、と言われましても……何かお二人だけの秘密があるのかなと」
「そこだよマシュ君!」
ビクリッ!
机に肘をつき、口元を隠すように手を組んだ状態からいきなり大声を上げて立ち上がった私にマシュは驚く。
小動物っぽくてかわいいなぁ私の後輩最高っと内心デレデレしつつ私は熱弁する。
「前々から思っていたけど、あの二人には何かある!魔法少女のイリヤに対してもだけど、エミヤってば他の人と対応違い過ぎるんだもん!」
「た、確かにエミヤさんはシトナイさんやイリヤさん、クロエさんを甘やかしている節がありますが、それはナーサリーさんのような子供系サーヴァントの方も同じなのでは……?」
「違う!違うんだよマシュ!エミヤは基本子供を甘やかす感じだけど、シトナイ達に関しては違うの!」
私の言う『違い』が理解できず困惑するマシュを他所に、私は熱弁を振るう。
「まず大前提としてエミヤは子供にやさしい!むしろ甘いと言っていい!私やマシュに対しても甘いのに、それが子供サーヴァント相手になるともう甘々!夜中につまみ食いしてもジャック達と一緒だったら見逃してもらえたし!」
何やってるんですか先輩……というマシュの呆れ顔謎視界に入らん!
「そしてそれはイリヤ達魔法少女ズも一緒なのよ!だがしかし!!」
またやってんのかー、マシュも面倒な先輩にからまれて大変ねー、etc、etc。
後輩を捕まえて大仰な仕草で語る私を、カルデアの職員やサーヴァントたちが『ああ、いつもの奴か』という視線で見ている。
そんな生暖かい視線に気づかず私は、話を続ける。
「シトナイ相手だと違うの……………!!普段のエミヤが弟妹を見守るお兄ちゃんだとすれば、シトナイ相手だと、お姉ちゃんに素直になれない弟の様!」
────────────これは、絶対、何かある。
「というわけで早速突撃だ────!!」
「えっ、ちょ、先輩一体どこへ………!??」
***
「というわけで二人の関係について詳しく」
「何がというわけで、なのかまったくわからないけれどマスターはまず涎を拭きなさい。あと顔が近い」
ハァハァと息を荒げながら迫る私を、シトナイは冷静に遠ざける。
「いきなりお尋ねしてすみません……。先輩がどうしてもといって聞かず…」
「落ち着いてくれさえすれば別に構わないわ。隠す様なことでもないし」
「じゃあ!」
「ええ。教えてあげる。といってもそう大したことでもないけど。」
「その大したことじゃない事が重要なんです!」
「はぁ、マスターってゴシップ好きというかミーハーというか、こう……趣味が低俗よね」
「うっぐぅ……!な、何といわれようと私は好奇心を抑えることはしませんよぉ」
「好奇心は猫を殺す、というのは貴女の国の言葉ではなかったかしら?」
全身からあふれ出る気品というか姫っぽさというか、とにかく上流階級のオーラに私がたじたじになっちると、シトナイは飛んでもないことを事も無げに言い放った。
「アーチャーは私の義弟なのよ」
「「──────────────────今なんて?」」
私だけでなく、マシュまでもがシトナイの台詞を聞き返す。え、いやホント待って、えっ?
「だから、私は、英霊エミヤの、お・ね・え・ちゃ・ん・な・の」
「一文字ずつ区切っていただき大変分かりやすい。え、つまりどういう事?」
「先輩の知能指数が著しく低下しています。いえ、私もかなり混乱しているのですが……」
「まぁ、これ以上詳しいことはアーチャー本人から効けばいいわ。………………多分その方が面白いし」
何やら小悪魔染みたシトナイの言葉も私の耳には入らない。
「ぁ…………」
「先輩……?」
不安そうに覗きこんでくるマシュも今は置いといて。
「ちょっとツラ貸せやエミヤアアアアァァァァァッl!!!!」
「ま、待ってください先輩~~~~~!!」
立香、二度目の衝撃の事実。