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Conversation

整備士の年収が上がった。 それ自体は、間違いなく良いことです。 でも―― 現場にいた人間として、どうしても言いたい。 本当に怖いのは、そこじゃない。 今、車は「直す機械」から 「交換する製品」に変わりつつある。 昔は違った。 異音がする。 振動が出る。 匂いが変わる。 整備士は五感で異常を探り、 原因を特定し、 部品を一つずつ直していった。 今はどうか。 コンピューター診断で 「異常なし」。 ログも出ていない。 警告灯も点いていない。 でも、壊れる。 うちで実際に起きた話です。 法定点検で異常なし。 翌週、エンジンブロー。 結果は―― エンジン丸ごと交換。 数百万円。 理由は 「テスターでは異常が出ていなかった」 原因の深掘りはない。 分解検証もない。 ユニット交換。 これが一度じゃない。 修理費で資金が削られ、 車両停止で売上が止まり、 キャッシュが静かに消えていく。 仕事はある。 荷物もある。 でも、修理代で死ぬ。 うちはそれで潰れました。 これ、特別な話じゃありません。 整備士不足。 電子制御の高度化。 メーカー専用機材がなければ触れない構造。 分解より交換の方が早くてリスクが少ない仕組み。 その結果、 「直せない車」が増えている。 街の整備工場では対応できない。 部品はメーカー管理。 ソフトウェアはブラックボックス。 つまり何が起きているか。 壊れた瞬間、 あなたの車は“資産”から“負債”に変わる。 原因が分からない。 直せる人がいない。 交換しか選択肢がない。 そしてその交換費用は、 あなたが払う。 もし部品供給が止まったら? もしメーカーが修理受付を絞ったら? もし半導体不足が再発したら? 事故でもなく、 過失でもなく、 ただ「故障」で終わる。 ローンだけが残る。 これは煽りじゃない。 現場で何度も見た未来の断片です。 整備士の賃金の話ではない。 “直せる社会”が崩れている話。 魂を持って原因を追い続ける職人が減り、 構造は「交換前提」へと変わる。 このままいけば、 車は家電と同じになる。 壊れたら、終わり。 あなたの車は、本当に“直せる前提”で成り立っていますか? ・不可解な高額修理 ・診断では異常なしと言われた故障 ・丸ごと交換しか提示されなかった経験 現場の人も、オーナーも、ドライバーも。 あなたの体験を教えてください。 これは、まだ多くの人が気づいていない 静かな危機です。
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日本経済新聞 電子版(日経電子版)
@nikkei
自動車整備工と事務職の年収逆転 人手不足でブルーカラー賃金伸びる nikkei.com/article/DGXZQO