ルーブル美術館の館長が辞任、「世紀の強盗」受け

公聴会に出席したルーブル美術館のデカール館長=2025年11月、パリ/Stephane Lemouton/Sipa via AP

公聴会に出席したルーブル美術館のデカール館長=2025年11月、パリ/Stephane Lemouton/Sipa via AP

(CNN) パリのルーブル美術館で昨年起きた総額8800万ユーロ(約160億円)相当の王冠などが盗まれた「世紀の強盗」を受け、デカール館長が24日、辞任した。

フランスのマクロン大統領はデカール氏の辞任を受理したと明らかにした。仏大統領府によると、マクロン氏は辞任の決断について、「世界最大の美術館が安定と力強い新たな推進力の双方を必要とする時期における責任ある行動だ」と称賛した。

デカール氏は、窃盗犯が美術館の「アポロン・ギャラリー」に侵入した事件後、文化相に辞意を伝えていたが、当時は認められなかった。

デカール氏は昨年、同国で最も貴重な宝物を監視するための技術インフラが全く時代遅れであり、存在すらしないことは、ルーブル美術館にとってひどい状況だと認めていた。

2024年、ルーブル美術館の来館者は870万人に上り、米国からの観光客が全体の13%を占め、フランス人に次いで2番目に多かった。

強盗事件以外にもルーブル美術館では問題が相次いでいた。昨年は、制御不能な混雑や人員不足、劣悪な労働環境を訴える職員によるストライキも起きていた。

デカール氏は21年9月に館長に就任し、ルーブル美術館の230年の歴史で初の女性館長となった。

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