在日イスラエル大使館が日本の「ゆるキャラ」人気を活用し、公式マスコットによる広報文化外交(パブリック・ディプロマシー)を展開している。親善大使「シャロウムちゃん」は、大阪・関西万博でも人気を博した。大使館担当者はパレスチナ自治区ガザ情勢を念頭に「イスラエルは連日ニュースでは戦争ばかりが報じられるが、親しみやすい国だと伝えたい」と話している。
大使館は2013年、前年の日本・イスラエル国交樹立60周年を記念して「ゆるキャラグランプリ」に参加。寄せられた500以上の公募作品の中から一般投票でシャロウムちゃんが選ばれたという。「こんにちは」や「平和」を意味するヘブライ語「シャローム」と、オウムを掛け合わせて命名された。
8歳のオウムの女の子という設定で、頭上にユダヤ人を象徴する「ダビデの星」の冠を乗せ、平和を願うオリーブの枝葉を手にしているのがチャームポイントだ。
万博では、シャロウムちゃんが大使館のSNSを通じて来場を呼び掛けたほか、現地パビリオンにも登場して話題に。来場者数は4月の開館から約3カ月で100万人を突破した。大使館には毎年、日本全国のファンからシャロウムちゃんを描いた年賀状も届くという。
過去には東日本大震災の被災地、宮城県亘理町で地元の子供たちと交流するなど、復興支援にも携わってきた。大使館はシャロウムちゃんを通じて、日イスラエル関係やイスラエルの現状について、より深く知るきっかけを提供したい考えだ。(岡田美月)