日本テレビは11日、同局系情報番組「スッキリ」(月~金曜午前8時)と「バゲット」(月~木曜午前10時25分)が来年3月末で終了することを正式発表した。午前中に連なる帯番組2つを同時に変更する異例の試みで、平日朝のテコ入れを目指す。
同局は「日本テレビは、テレビを取り巻く環境やニーズの変化に対応するため、2023年4月、平日朝(月~木8:00-11:30/金8:00-10:25)の改編を行います。それに伴いまして、現在放送中の『スッキリ』と『バゲット』は来年3月末をもって終了いたします。尚、新番組につきましては、改めてお知らせいたします。日本テレビはこれからも、多様化する皆さまのライフスタイルに寄り添い、より信頼される番組作りに努めてまいります」とした。
また、森實陽三コンテンツ戦略局長のコメントも発表しており「スッキリは放送開始から17年、バゲットは放送開始から4年にわたり、多くの皆さまに支えていただきながら放送を続けてまいりましたが、テレビを取り巻く環境や視聴者の皆さまのニーズの変化に対応するため、2023年4月期の平日朝の時間帯の番組改編を決定いたしました」と報告。「両番組をご覧くださっている視聴者の皆さま、毎日毎日、番組に大きな愛情と情熱を注いでくださっている加藤浩次さん、ならびに出演者の皆さま、そして関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。3月末まで、一日一日よりよい番組をお届けできますよう、努めてまいります」とつづり「新番組も多くの皆さまに応援していただけるよう準備を進めてまいりますので、発表まで今しばらくお待ちいただけますと幸いです。今後とも日本テレビをよろしくお願い申し上げます」とあいさつした。
「スッキリ」は06年4月から17年近く続いてきた看板番組。当初から極楽とんぼ加藤浩次(53)が総合司会を務め、サブMCを変更しつつニュースやエンタメ情報などを届けてきた。しかし、昨今はテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」やフジテレビ系「めざまし8」など同時間帯の情報番組に視聴率で及ばない日もあった。
「スッキリ」では近年大きな出来事もいくつかあった。19年に吉本興業の一部芸人の闇営業問題が明るみとなった際、加藤が番組内で同社の体制を批判し“加藤の乱”と呼ばれた。21年3月にはアイヌ民族を描いたドキュメンタリー映像を流した際のお笑い芸人の発言が放送倫理・番組向上機構(BPO)から放送倫理違反とみなされ、チェック態勢の甘さも問題になった。
放送関係者によると、長く番組を支えてきたスタッフらの入れ替わりなどで番組の質の維持が困難になり始めた側面もあるとの指摘があるほか、高額な加藤の出演料なども要因のひとつとなったという。
「バゲット」は18年10月に「PON!」に変わる昼前の情報番組として誕生したが、こちらも昨今は視聴率で苦戦。今年10月にはリニューアルしてロゴやセット、MC陣も変更していたが、来春終了が決まった。
関係者によると、同局はテレビ離れが進む現状を鑑みた平日朝の改革に着手しているといい、帯の2番組同時変更という大ナタをふるい、新たな視聴者発掘を目指す。日刊スポーツの取材に対し、同局は2番組の終了を否定せず、新番組については「検討中」と回答。来春以降、午前帯のリニューアルが注目される。
◆スッキリ 日本テレビ系で06年4月から始まった朝の情報番組。現在は月~金曜午前8時から放送。加藤を総合司会に、日テレの森圭介アナと岩田絵里奈アナがサブMCを務める。サブMCは定期的に変更されており、これまでテリー伊藤、阿部あき子、近藤春菜、日テレの水卜麻美アナ、岩本乃蒼アナらが務めてきた。現在は曜日コメンテーターとして神田愛花やヒロミ、池田美優、高橋真麻、小澤征悦らも出演。