イラン検察、デモ参加者に「死刑適用」 人権団体、恣意的な処刑を批判
イラン各地で発生している反政府デモに関連し、同国検察当局は拘束した一部のデモ参加者に対し、死刑が適用される罪で訴追する考えを明らかにした。首都テヘランの検察当局が13日発表した声明をAFP通信が報じた。既に死刑判決を受け、近く執行される予定の市民もいるという。
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イラン検察の説明では、デモ参加者はシャリア(イスラム法)で規定された「神に対して戦争を仕掛けた」罪に問われる。過去にも死刑を適用する際に使われてきた。検察は声明で、この罪に問われた「多くの暴徒が近く法廷に送られる」と述べた。
AFPによれば、テヘラン近郊で抗議デモに参加し、先週拘束された男性(26)は既に死刑を言い渡され、14日にも刑が執行されるとみられている。ただ、男性が何の罪に問われたかは不明で、国営メディアも報じていない。
イランは中国に次いで死刑執行が多く、ノルウェーに拠点を置くイラン人権団体の集計では2025年には少なくとも1500人が処刑された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは「(イラン)当局が反体制派をつぶすため、性急な裁判と恣意(しい)的な処刑を行う懸念が増している」と指摘した。