“30歳年下”教え子の女子高生に3年間「性的行為」強要…元デッサン講師の男に1100万円の賠償命令 札幌地裁
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「被告との行為がPTSDを引き起こした」
一方、被告の男は、一連の行為は「真剣な交際関係のもと、原告の同意を得て行われたものだ」と主張。 ホテル以外にも水族館や美術館、祭りなどに2人で出かけたことがあること、最初にホテルへ向かった際もAさんが周囲に助けを求めなかったことなどを根拠に挙げ、「原告の権利や法律上保護された利益を侵害していない」と反論した。 また被告は、Aさんが被告の行為によってPTSDに罹患したという因果関係について、その証拠となる診断書が原告代理人の指示により作成されたことを理由に、信用性が乏しいと争った。 裁判所はこれらの被告側の主張を退け、不法行為の成立を認めた。 判決は「被告は原告より30歳も年上で、授業を担当する教員という優位な立場にあった」と指摘。また「被告は原告の年齢相応の両親への葛藤や自己肯定感の低さにつけ込み、自らが優位に立つ関係を意図的に形成した」として、Aさんの「性的自己決定権」が侵害されたと認定した。 PTSDの診断についても、「PTSDの可能性を最初に示したのは原告代理人ではなく医師であり、診断はそれ以前からの診療経過に基づいている」と判断した上で、「被告との一連の性的行為がトラウマ体験となりPTSDを引き起こしたと判断するのが合理的だ」と認定した。 損害額については、精神的損害1000万円と弁護士費用相当額100万円を合わせ、1100万円の賠償を命じた。 なお被告は2020年2月、児童ポルノ禁止法違反により罰金30万円の略式命令を受け確定している。
原告側は「学校は被害を知っていた」と主張
記者会見でAさんは電話越しに、「どれだけ謝られてもなかったことにはならないが、最後まで誠実な謝罪はなかった」と涙ながらに語った。 また原告側は、Aさんより以前に、同様の手口で被告から性的被害を受けた生徒が学校へ相談していたにもかかわらず、何ら対応が取られなかったと主張。 河邉弁護士は教員と生徒のLINE交換が野放しにされ、別の教員が「今日もJKとLINE交換した」「今日は生徒と肩を組んだ」などとSNSに投稿していたとも指摘し、次のように述べた。 「控訴するかはもちろんこれから考えるが、法的にどうなのか、という視点に加えて社会的に許されるのかどうか、についても広く考えてほしい」
弁護士JPニュース編集部
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