天皇陛下は23日、66歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、皇居・宮殿で記者会見に臨み、戦後80年の昨年、戦争体験者や遺族らから話を聞いたことに触れ「みなさんに語っていただいた一つ一つの記憶が、心に深く残っている」とし、「過去の歴史から謙虚に学び、深い反省とともに、平和を守るために必要なことを考え、努力することが大切だと考えています」と述べた。
◆東日本大震災、熊本地震の被災地へ「これからも雅子と心を寄せる」
昨年、激戦地の硫黄島(東京都)や広島県、モンゴルを皇后さまと、沖縄、長崎両県と東京都慰霊堂、戦中・戦後の国民生活を伝える都内の博物館「昭和館」を長女愛子さまも連れてご一家で訪ねた。陛下は「悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていくことが大切だと考えている。愛子にも戦争の記憶と平和の尊さを次の世代へ引き継ぐ役割を担ってほしい」と求めた。
死者・行方不明者が2万人を超す東日本大震災から今年で15年、震度7を2回記録した熊本地震から10年となる。「各地の甚大な被害に、いま思い出しても胸が痛む」とし「災害による影響は人それぞれ異なり、年月の経過だけでは測れない重みを伴う。これからも雅子と共に心を寄せていきたい」と話した。経験と教訓を世代を超えて語り継ぐとともに、今後の発生が予測される巨大地震に備えることも大切だと強調した。
日常生活では皇居内をジョギングしたり、皇后さまと散策したりして健康維持に努めていると紹介。ビオラやバイオリンの練習も少しずつ続けているとした。
◆社会人として働く愛子さまからの話は「『未知の旅』のよう」
もうすぐ社会人3年目を迎える愛子さまについては「周囲の方々にご指導いただきながら一歩一歩、成長していることが感じられ、うれしく思う。社会で仕事をした経験のない私にとって、愛子から聞く話は一つ一つが新鮮で、『未知の旅』のようにも感じられ、とても興味を覚える」と話した。
皇位継承順2位で昨年、成年式を終えた秋篠宮家の長男悠仁さまについては「大学生活を通してさまざまな人と出会い、今この時にしかできない経験を大切にしながら成長していってほしい」と期待を寄せた。(井上靖史)
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